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帝自由自治区リンドブルム

帝都の攻勢による被害者や難民、犯罪者等、行く当てのない者たちが集まり、独自の文化形成を成している。

しかし、表面的には妖精街を中心に明るく華やかな印象の土地柄である。

一方で、町外れの奥地には、現地人が寄り付かないエリアがあり、
取引が禁止されている交易物を取り扱う闇市、
犯罪者が多く住まうと言われる危険地域などが存在する。


リンドブルムの約束

もともとこの地には、リンドブルム王国という小さな王国がありました。
当初、反ディナリウム連合軍の一翼を担っていましたが、ディナリウム軍が自国領土に接近してきた際、連合軍を裏切りディナリウム軍に大きな勝利をもたらしました。
この戦争の際、終盤に連合軍に裏切りが発覚しリンドブルム王家の者はことごとく捕まり処刑されてしまいました。
唯一の生き残ったのが当時0歳だった赤ん坊で、ディナリウム皇帝は、裏切りの代償として約束していた領土安堵と独立を赤ん坊に与えました。
結局0歳の赤ん坊に国を統治することはできず、難民がなだれ込み、犯罪者の巣窟になってしまいました。
現在、リンドブルムは、ディナリウムの領土の中にポツンと取り残された外国です。
位置は、ディヘナ市から北へ半日ほど歩いた距離にあります。


小さな王国の女王様

当時0歳だった赤ん坊も、今は二十歳を過ぎたレディに成長しています。
しかし、一度失ってしまった国の統治は、犯罪者たちに奪われたままです。
一応、妖精街と呼ばれる長さ100mほどの繁華街が彼女の支配するすべてで、辛うじて治安を維持し平和を保っています。
彼女は通称「レディ・アン」と呼ばれ、数少ないまっとうな住人たちに慕われています。

妖精街は、飲食店と宝石を扱う店が並ぶ街です。
名前の通り妖精種が多く住んでいて、町の作りもやや小ぶりです。