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帝都ディナリウム

元々は小さな農村。
村人が偶然に近隣の鉱山より発見した魔石「フラグメント」がその村の激動の始まりとなる。

魔石の資源的価値の高さを求め研究者たちや、またその利権を求め商人たちが
こぞって集まり始め、それに伴い軍事的介入なども行われ一時騒乱の時代と向かえることになる。

後にディナリウムの初代国王が現れ、その騒乱は沈静化していき、組織体制が作られていく。

ディナリウム王国は、軍事・魔法研究開発に力を入れた国家となり、周囲からの利権を
求めて侵攻してくる外敵との戦いに明け暮れる中、魔術師達の活躍もあり、その版図を広げていくこととなった。

約10年ほど前にディナリウム皇帝が病気にて急遽他界。
その後、ディナリウムは絶対皇帝制から皇帝を中心に十三賢者による王政支配へと政治組織を変えていった。

また、階層構造が促進整備されていき、市民階級ごとに大きく区分けが行われた。
各層内にて特区が設けられており、専属の役割を持った都市管理体制となっている。


ディナリウム

王国最大の都市にして、帝政時代からの帝都です。
4重の城壁に囲まれた城塞都市で、難攻不落を誇っています。
国家の中枢はもちろん、経済や流通的にも国家の中心で、ここが失われれば王国全体が麻痺してしまうでしょう。
城内の公式人口は20万人、場外にも数万人住んでおり現在も広がっています。
ディナリウムの王政移行後も因習で帝都と呼ばれ続けています。

4重の城壁の一番内側が、皇帝の住居や国家機関がおかれた禁城と呼ばれる区域で一般人は立ち入れません。
その外側は貴族などが住む高級住宅地で、更に城壁を超えると一般地区となります。
一般地区は北側が商業区で、南側は工業区というしきりになっており、住宅と混在した雑多な街並みを作っています。
場外は戸籍のない者が多く、流民などが住み着いた貧民区となっています。


第二の都市「ディヘナ」

初代皇帝が次なる大遠征を計画し、その兵站基地として作ったのがこの町の始まりでした。
よって、建設されてから十数年しかたっていない新しい町です。
ディナリウム王国の西端に位置し、国境までそれほど離れていません。
この立地を利用して諸外国との中間貿易が発達し、現在は王国第二の大都市、商業(貿易)の町となっています。

新しい町は活気に溢れていますが、集まっているのは多種多様です。
成り上がりの商人、山師、ギャンブラー、没落貴族、ありとあらゆるタイプの詐欺師、食い詰めた傭兵、戦争難民、そして冒険者・・・。
この町には可能性があり、夢がありますが、他の町よりも過酷な現実も横たわっています。
総人口は10万人程度、一重の城壁で囲われ、一時期は場外にも多くの人口を抱えていましたが、現在は流民の多くが開拓民として移住しています。

町の中は十字型に街道が通り、東西南北に城門があります。(東門から伸びる街道を進んでいくと帝都へ)
中央には広間があり、定期的にバザールが開かれます。


その他の都市

・カストル 帝都東方に位置する都市で大規模な軍事拠点になっています。
城塞都市ではありますが、人口の増加で市街市は城内に収まらず、周辺に肥大化しています。
人口は6万人ほどですが、1万を超える常備軍が駐屯しており有事には、数倍に膨れ上がります。
ワインの名産地で、同名のワインは高級ワインの代名詞です。

・ボーモン 帝都南方に位置する都市で、海に面しており、海上貿易の要です。
また、貴族たちのリゾート地にもなっており、白い砂浜ぞいに豪華な別荘が並びます。
ディナリウムに併合されたのは20年ほど前でそれまではボーモン王国という独立国でした。
旧ボーモン海軍の多くは脱出し、海賊化しています。
人口は7万人ほどですが、バカンスシーズンには2倍になります。

・スノーフォレスト ディナリウムの最も北にある大都市で、巨大な氷河の上に作られた町です。
年間8mほどずつ氷河は移動しており、このままでは80年ほどで、谷底へ町が落ちる計算なのですが、住民は気にしていません。
総人口は2万人ほどですが、冬の間は遊牧民が越冬するために集まってくるため5万人ほどにまで増えます。
毛皮や獣牙などの交易のほか、遺跡の多い地域な為、調査のベースキャンプとしても利用されます。