参加者一覧 | |||||
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ゆう カイリ |
Apaiser Reposer |
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Shades=Dawn tonalite=douceur |
ステファニー クラリス |
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アシュタール ネイカ |
カーライル・マッケンジー シャーロット・マッケンジー |
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ウィンド ニュー |
リザルト |
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● 出店いろいろ 冒険者たちはブロントヴァイレス襲撃、およびセンテンタリとの戦争の功労者だが、完全に労われる側というわけではない。中には準備をして出店を開く者もいる。 祭りに彩りを添えるのも冒険者の仕事のひとつなのだ。 そんな中『アシュタール』は弓矢を使った射的屋台を営んでいた。 円グラフのように仕切った直径1mの円盤をグルグル回してそれに矢を当ててもらう。当たった場所によって景品が変わる。その景品とは他の出店のタダ券や割引券だ。 お祭りを長く楽しむことができるこの出店は大盛況で常に列ができている。 「疲れたでしょう、飲物でもどうぞ」 そうアシュタールはドリンクサービスと共に笑顔も振りまいた。 「いろんな出店を回ってくださいね」 そう接客するアシュタールが喧騒に顔をあげると『ネイカ』がお客の相手をしていた。 そうとう酔っぱらっているようで、そんなお客さんに対してはネイカが対応することになっている。 「だめ、酔っ払い、だめ」 頑として通せんぼして動かないネイカであった。 そんな酔っ払いの人垣を『ゆう』は珍しそうに眺めながら素通りする。その手には粒あん入りの魚形のパイが握られていて、その香りにつられ口をつけると思わず叫んだ。 「うんめぇっ!」 がつがつとそれを口に運んでいたゆう。『カイリ』が隣で抗議の声をあげた。 「あたしもっ!」 ゆうの腕に掴みかかり揺する。ほっぺたを膨らませて食べたいと抗議した。 その時である、ふとゆうが、パイを食べる手を止めて告げた。 「……なぁ、前にこんな時がなかったか? 誰か……絶対に忘れちゃいけない人が隣、居た……」 その時だ、ゆうの脳裏にずきりと痛みが走り、ゆうはうずくまる。 「ゆう、大丈夫? 」 そのゆうの顔を覗き込むカイリ。 「いいよ、平気だ 半分やる」 「いいの? ありがと 大丈夫なら、一緒に食べましょう?」 そうカイリは一瞬診療所の看板を見つめたが、首をふってゆうに微笑みを向ける。 その診療所に詰めるのは『Apaiser』だ、ベッドもいくつか置いてあり、万全の体制を整えているが。いまだに患者は来ない。 まぁ早い時間ならそうだろう。だがこれから夜が長引けば担ぎ込まれる人間も多くなるはずだ。 だから今は運営の手伝いでもしていよう。 そう足元に縋り付いてくる少女の頭を撫でて迷子のアナウンスを。 そのあいだ『Reposer』が子供の相手をする。 その診療所の隣に立つのが『カーライル・マッケンジー』のお店である。 「お祭りを見ながら食べられるものとしてケバブを店で出そう」 そう思い立ち買ってきた羊肉をくるくる回しながら火にかける。 目の前で焼いた大きな肉塊を切り出して、サラダと共にピタパンに挟むととてもいい香りがするではないか。 上からチリやヨーグルト等はお好みでかけられるように店の前に並べておく。 ヨーグルトとチリ、ミックス等々、好きなソースに好きな味を発見してもらいたくてこのサービスである。 「さあ、召し上がれ」 そう商品を差し出す『シャーロット・マッケンジー』はとても楽しそうだ、それだけでも子の出店を立ち上げた買いがあるというもの。 「おすすめはミックスにチリをちょい足しです」 そう進めた組み合わせでケバブが売れると嬉しいカーライルだった。 出店は他にもたくさんある。例えば異国のフルーツをその場でカットして売ってくれる店とか。甘くて美味しい果物の蜂蜜漬けのお店だとか。 「お代はお金でも構いませんがー、他のお店の料理と交換でも良いですよー。美味しかったら、おまけしちゃいますよー」 そう『ウィンド』が声高に告げると人が沢山集まってくる。 「これは美味しいですね」 『Shades=Dawn』はウィンドのお店、その店先にあった緑色の果実をひとかじりすると満足そうにため息をもらした。 色とりどりの出店は珍しく、それがまた盛況であると気分も高揚してくるというもの。 他にも東洋からの輸入品、和菓子等普段から見られないものは多くある。 気になるものは片っ端から買い『tonalite=douceur』に預けた。 そして人ごみから少し離れた場所に座れる地点を探して二人して腰を下ろす。 「果物を扱っているお店が多くてよかったですね」 そうぽつりとShadesは告げると立ち上がり、今度は遊べるお店に行こうとtonaliteを誘う。 「あ、シェーズ。リンゴ飴が美味しそうですよ」 「飴でコーティングされてるから食べられない」 徹底した果物食主義を貫くShadesであった。 ちなみにそのお店はキャンディー専門店である。その店先に控えるのは『ステファニー』。彼女が取り揃えたとっておきのキャンディーたちがそこにあるのだ。 そこのキャンディーはとても面白い。 食べて喋ると口から小さな花火やハートや星など色とりどりの光が漂ったり。飴を食べてキスすると大きなハートがふわっと漂ったりする 「一口食べると不思議な光に包まれる、魔法のキャンディはいかが?」 そう告げるとステファニーは商品を一口含んで謳う。 「魔法のキャンディいかがですか?」 そう口から様々な幻想を漂わせながら、祭りを可愛らしく彩った |
執筆: 鳴海GM |