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魔石感染

魔石に触れることによって起きる謎の感染現象で、肉体的精神的に障害を発生させます。
動物や人間、場合によっては無生物にも感染を引き起こすことがあります。
感染されたものは、以下の症状のどれか(または全部)が発症します。


狂暴化と暴走

ほとんどの場合、感染後時間がたつにつれ理性を失い、破壊衝動を抑えられなくなり狂暴化します。
人間の場合、まず思考力が低下し意識があいまいになっていきます。
そして、感情の抑制が効かなくなり、狂暴化します。

不死の加護「ファイアーウォール」

もっとも不可解な感染者の変化は、ぼんやりとした君に悪いオレンジ色の光に身体が包まれることです。
この光は弱く真っ暗な場所でなければ確認できません。
そして、この光が、感染者の肉体を物理的に魔法的に保護します。
おおよその統計では、物理及び一般魔法による攻撃は80%防がれてしまうようです。

通常の攻撃では、一見致命傷に見えるほどの攻撃を受けても実際には軽症しか与えていない状態になります。

・感染上位者
 狂暴化したのちも、自分を感染させたものに盲目的に従う習性があります。
 感染が蔓延した村などでは、感染した順番により上下関係が出来上がり、ある程度統率のとれた集団になっている場合があります。

・保菌者
 ごくまれに感染後も理性を失わない者がいます。
 パターンが二つあり、感染後自我が乗っ取られ感染者を増やす目的のために行動しているパターンと、自分が感染したことに気が付かずに普通に生活しているパターンです。
 前者は感染前の記憶や知識を使って巧妙に立ち回り、感染者を増やそうとします。
 しかし、人格がガラリと変わるため、不審がられる場合があります。
 厄介なのは後者で、数は少ないのですが、自覚もないため発見が難しく発見するには医者の診察が必要です。

二次感染

感染した物に触れることによって一定確率で二次感染が起きることがあります。
直接触れる以外に、間接的に、同じものを食べるなどすることで感染する場合もあります。
一応、直接触れないようにするための手袋などは一定の効果がありますが、絶対ではありません。

肉体の変化

感染者は、感染後肉体的な変化が起きます。
一番多い変化は、肉体の再生能力が早くなることです。
ちょっとした傷などはすぐに回復してしまいます。
また、痛みや苦痛に鈍感になり、ダメージを受けてもなかなか行動不能になりにくくなります。
 
あるものは怪力を発揮し、あるものは驚異的な俊敏さを見せます。

なお、中には魔法を使えるなどの特殊能力を持つものもいます、持つ者と持たない者、魔法の種類等、その法則性はわかっていません。

予知夢という名の病

こちらはちょっと変わった感染症状の例です。
5年ほど前に、一時期流行した疫病の一種で、感染者は時折夢の中で未来に起きる出来事を見るようになります。
症状が進むと、精神が侵されてしまい、時間の概念が崩壊してしまいます。
一度感染すると致死率が80%と非常に高く、感染後数日で発症、予知夢を見るようになり、10日ほどで錯乱し死に至ると言われています。
生き残ったものは、回復しますが、軽度の記憶障害が残る場合が多いようです。

現在でも局地的に、流行することがあります。
なお、感染方法が特異で、夢の中での接触感染によって媒介します。
夢の中で、感染者に触れられると感染します。

この病気も、魔石に触れる可能性の高い職場に多く、魔石感染の一種とみられています。