【創造の光】白亜の脱走兵(革酎 マスター) 【難易度:普通】




プロローグ


 センテンタリ軍と帝国軍は、各所で熾烈な戦いを展開している。
 そんな中で、センテンタリ軍のとある人間歩兵部隊が、森の奥深くで帝国君に敗れて潰走してゆくのを、帝国軍の若き斥候兵ギャレス・アンバーは偶然、目撃していた。
 ギャレスは敵部隊の侵攻予定経路を探り出すべく、慌てて撤退してゆくセンテンタリ軍の人間歩兵を追跡し始めた。
 ところが、その人間歩兵達は途中でデーモン下士官が率いるイービル歩兵部隊とばったり出くわした。
 部隊は壊滅し、撤退させてくれと懇願する人間歩兵達。
 しかしデーモン下士官は彼らの泣き言には耳を貸さず、敵前逃亡兵には死あるのみ、という苛烈な理屈を持ち出して、命乞いする人間歩兵達を片っ端からその場で斬り殺し始めたのである。
 必死に助命を嘆願する最後のひとりに、デーモン指揮官が刃を振り下ろそうとしたその時。
 帝国軍の先遣迎撃部隊が到着し、その場は一気に乱戦模様へと突入した。
 辛うじて命を拾った人間歩兵は慌てて、戦場を離脱。
 ギャレスは何か感じるところがあり、その人間歩兵を即座に追跡した。

 逃走した人間歩兵は、森の中の川べりでひと息つこうと、その場にしゃがみ込んでいた。
 ここが勝負どころと判断したギャレスは長剣を鞘から引き抜き、慎重に人間歩兵との間合いを詰めてゆく。
「……そこで、何をしている?」
「ひぃ……殺さないでくれッ! い、命だけは助けてくれッ!」
 疲労困憊で脚力が回復し切っていない人間歩兵は、観念したかのようにその場に跪き、ギャレスに向けて必死の命乞いを見せた。
 ギャレスは用心しながら、じりじりと距離を詰める。
 人間歩兵は、クリオと名乗った。
 もともとは帝国民だったらしいが、窃盗罪を免れる為にセンテンタリへ亡命したのだという。
 年齢は35歳とのことだが、センテンタリに住まう人間の素性など、鵜呑みには出来ない。
 それでも、ギャレスは斥候兵としての勘が働いたのか、この男は使えるかも知れないと即座に判断した。
「生き延びたいと願う以上は、貴様らのような潰走兵を受け入れる部隊があるということだな。もしその部隊の侵攻経路を白状するなら、助けてやっても良い」
「ほ、本当かッ!? 本当に、助けてくれるんだなッ!?」
 だがここで、クリオは途端に口をつぐんだ。
 部隊長クラスの責任者でなければ、迂闊に教えられないというのだ。
「もしここでゲロっちまったら、俺みたいな邪魔者はすぐに始末する腹積もりじゃないのか?」
「妥当な疑念だな。ならば、俺と一緒に我が隊へ来て貰おう。そこでなら、貴様の立場や権利も一応、保証されるだろうさ」
 ところが、その時。
 不意に川の上流から、野太い獣のような雄叫びが響いてきた。
「居たぞッ! あの腰抜けの人間風情がッ! 今度は帝国とつるんでおるわッ!」
 見ると、抜刀したままのデーモン下士官が複数のイービルを率いて、鬼のような形相を浮かべていた。
 帝国軍の先遣迎撃部隊との戦闘はお開きになったのか、よく分からない。
 だが少なくとも、この場は逃げるが吉のようだ。
「この下流に、友軍、といっても少数の有志だが、彼等との合流予定地点がある。そこまで、逃げるぞ」
 ギャレスの言葉に、クリオと名乗った人間脱走兵は一も二も無く、頷いた。
 一応念の為、ギャレスは要救護の負傷兵と大書した純白の大きな布を取り出し、クリオに纏わせた。
「敵に発見され易いリスクはあるが、味方にも発見され易くなるのと、いきなり帝国軍人に素っ首を叩き落されない為の用心として、そいつを纏っていろ」
「わ、分かった……ッ!」
 かくして、白亜の脱走兵と化した人間歩兵クリオと、帝国斥候兵ギャレスの逃走戦が始まった。


解説


 脱走兵クリオをギャレスの隊まで無事に送り届けることが、本エピソードの主目的となります。
 皆さんは川の下流にある合流地点で待機しており、そこにギャレスとクリオが敵の追撃から逃れてくるところから物語はスタートします。

<ギャレスの隊>
 斥候と偵察を主任務とする部隊で、現在地から帝国領側へ、森の中を三時間程度進んだところに展開しています。
 戦闘力は然程に高くはないのですが、デーモン下士官やイービルの小部隊を追い払うだけの防衛力は具えています。

<ギャレス・アンバー>
 若き斥候兵です。
 斥候任務に特化した技能を身に着けている為、一対一の勝負には強いのですが、乱戦や大勢の敵に囲まれたりした場合には非常に弱いと思って下さい。

<クリオ>
 恐らく偽名を名乗っていると思われますが、この場では一応、クリオという名で通しています。
 ギャレスが見たところ、戦闘力は雀の涙程度ですが、その頭の中にある情報は帝国軍斥候部隊にとっては極めて重要です。


ゲームマスターより


 本プロローグをお読み下さり、誠にありがとうございます。 森の中での逃走劇をお送り致します。 どちらかというと、戦闘よりも逃走に重きを置いたプランの方が重要となってきます。 森の中という、屋外でありながらシチュエーション的には寧ろ密閉された空間に近しい雰囲気の中で、どのように知恵を絞れば無事に任務を達成出来るのか、是非考えてみて下さい。 注) このエピソードはグランドプロローグ「創造の日」の連動エピソードです。 イベントで起きた様々な大事件の陰で、隠された物語をエピソードにしています。 歴史の狭間、真実の隙間を埋める物語へ参加してみてください。 なお「創造の日」にて選んだ選択肢と関係ないお話でも参加可能です。



【創造の光】白亜の脱走兵 エピソード情報
担当 革酎 GM 相談期間 8 日
ジャンル --- タイプ EX 出発日 2017/7/4 0
難易度 普通 報酬 通常 公開日 2017/7/14

テナー・ホワイトポチ
 エルフ | メイジ | 55 歳 | 女性 
斥候の戻りが遅いので川に沿って上流にあがる
逃げる斥候兵と追走する兵を見つけたら相手に石を投げる
投げた後すぐに川が深ければ川の中へ潜りそのまま下流に流れて一時離脱ししばらくして岸に上がりもう一度同じ場所に戻って行き石を投げそこから離脱することを繰り返す、
潜れない場合は茂みに隠れながら慎重に一時離脱、その後元の場所に戻って行き石を投げつける

装備で使用できる魔法が火属性なので扱いは慎重に
川辺で大量の木を集め魔法で木で燃やし狼煙をあげて下流の部隊に知らせる
ティラエル・レクス・ファンデルファヴニルエストレーヤ・ラクリマ・メリディエース
 デモニック | メイジ | 20 歳 | 男性 
目的●
全員の無事と作戦成功

心情●
ホント、鬱陶しい森だぜ…早く合流しないとな


作戦●
全員との連携必須

腰を低く、頭を下げ、膝を常に曲げた状態(=スニーキング)で移動
移動中いつでも攻撃できるように、片手杖は構えながら準備
頭は動かさず目だけ動かし、その後、身体の向きを変えるような動きで周辺警戒
重要なのは、ギャレスの隊に【辿り着くこと】
交戦状態になるまで、俺は攻撃はしない
 ※見つからないしラッキーだ。何でも戦えばいいわけじゃねぇ

人はクセで開けた道を選んで歩くもの
交戦となったら、そういうマヌケにヒートロードをぶっ放す
基本、味方と交戦している敵部隊の側面をつくように攻撃
できる限り、正確にヒートロードを撃って確実に殺(け)す

仲間が安全だと解っている時に限り、そして、周りに仲間がいないところでのみヒートノヴァを使用する
 ※敵に囲まれた時だけ使用
スターリーアインス
 デモニック | メイジ | 7 歳 | 女性 
・目的

できれば1度もセンテンタリと会わずに逃げたいんだけど…。

・動機

だって、ちょっとでも足止めされたりしたら囲まれちゃうかもしれないんだよ。
敵の数がどれだけいるのかもわかんないし、はやく逃げようよ。

うーん、でもただ逃げるだけだと追い付かれちゃうよね。
逃げる道を探しながら進むわたし達より、足跡とか匂いを辿る敵の方が絶対早いもん。

…そうだ!痕跡を消せばいいんじゃない?

・行動

両手杖を持って、【治癒の雫】を使えるようにしておくよ。
ちょっとした傷なら無理めな速度で進軍して怪我しても、治して歩き続ける事ができるもんね。

あとは…川を渡ったように見せかける為に、岸をびしゃびしゃにしたり
臭いのキツい野草をいくつかむしっておいて、分岐路にまいてイービルが鼻を使って追えないようにして…どっちか迷わせたり
(音立てちゃうけど)誰かの武器を使って足跡を吹き飛ばすとかどうかな?
サヤ=ニグラスキリエ
 エルフ | メイジ | 18 歳 | 女性 
未定
セーレニア=シャゴットクエスチョン
 ヒューマン | メイジ | 16 歳 | 女性 
おやおや、斥候兵さんとあれは誰でしょうかねぇ…?
真っ白な…って何か追われているみたいですねぇ…
ここは観察してメモにでも取りたいところですが面白そうなので加勢しましょうかぁ…
魔導本で魔法を撃って援護しますよぉ…
ですが中々に数が多い様なので防御壁でも出して相手の邪魔をしながら撤退しますかねぇ…
エレクトリカ・レイナーブラスト
 ドワーフ | メイド | 19 歳 | 女性 
クリオやギャレス、ほか味方に目がいっているスキにデーモン下士官の首を直接狙うのを主目的とし、敵の側面、背後にまわりこみ森の木々に紛れて奇襲をかける。
深追いはせずに、仕損じたとしても一撃を与え足を止めさせる事を重視して一撃離脱を繰り返すようにし、敵にこちらの頭数を正確に把握できないようにする。
味方と敵との交戦がはじまるまでは仕掛けない物とする(初撃で動揺を与えるために)
また、性質上単独行動となる
夏空 リノン熊野
 デモニック | バード | 18 歳 | 女性 
・心情
え?なんか敵を引き連れてない?
あ、もしかしなくてもこれってまずい状況じゃん!
みんなが無事に帰る方法を考えなくちゃね。

・プラン
わたしの強みは演奏で場のコントロールが出来る事。
そして脅威となれば相手はわたしを無視できないはず。
囮になるのは危険だけど、ここぞという場面で離れて敵の動きをコントロールするよ。

・行動
初めて敵と遭遇した時に「変調のしらべ」を使い戦意を削ぐ。印象付け。
「いや~困っちゃうね、そんなにわたしの演奏が聞きたいの?」
逃走中もこちらの位置がばれていれば演奏。囮のために余力は残す。
ゴール付近で味方から離れて力強く「変調のしらべ」を演奏。
「さあ、いよいよフィナーレだよ。地に墜ちなよ」
敵が接近してきたらスレイブを盾に逃走。隊と合流を目指す。

敵に位置がばれていない時は演奏はしない。
逃走中は味方の近くで、木の上を飛んでくるイービルがいないか警戒。

参加者一覧

テナー・ホワイトポチ
 エルフ | メイジ | 55 歳 | 女性 
ティラエル・レクス・ファンデルファヴニルエストレーヤ・ラクリマ・メリディエース
 デモニック | メイジ | 20 歳 | 男性 
スターリーアインス
 デモニック | メイジ | 7 歳 | 女性 
サヤ=ニグラスキリエ
 エルフ | メイジ | 18 歳 | 女性 
セーレニア=シャゴットクエスチョン
 ヒューマン | メイジ | 16 歳 | 女性 
エレクトリカ・レイナーブラスト
 ドワーフ | メイド | 19 歳 | 女性 
夏空 リノン熊野
 デモニック | バード | 18 歳 | 女性 


リザルト


●逃げ道評定
 森の中で、怒号が炸裂した。
 デーモン下士官の、地の底から響く様な雄叫びは、もう絶対に許さぬという確固たる意志を明示しているようにも思われた。
 その怒りを誘発したのは、『エレクトリカ・レイナー』の手による暗殺術だった。
 すっかり油断していたデーモン下士官はエレクトリカの奇襲を背後から仕掛けられ、その予想外の攻撃に全く対処出来なかったばかりに手痛い傷を負った。
 のみならず、部下のイービル歩兵達もエレクトリカの攻撃を止められなかった上に、まんまと逃げられてしまったことで、デーモン下士官の不興を買う破目に陥っていた。
 当のエレクトリカはというと、早々にイービル歩兵部隊から遁走し、斥候兵ギャレスと脱走兵クリオのもとへと駆け戻っていた。
「上手くいったようだ。アンバー斥候兵の初撃が見事な囮役になってくれた」
 深い緑の樹々の間でエレクトリカからの賛辞を半ば聞き流しているギャレスだが、しかしデーモン下士官にエレクトリカが与えた動揺については、素直に評価してくれている模様。
「連中、少し出足が鈍っているようだな」
 十数メートル離れた位置で、『サヤ=ニグラス』が手信号でイービル歩兵部隊の動きが停滞している旨を伝えてきた。
 こちらが逃げの一手だと思い込んでいたのだろう、よもやの反撃に遭ったデーモン下士官は、それまでの勢いに乗った追撃をやめ、急に慎重な足取りに切り替えたようだ。
 と、そこへ『ティラエル・レクス・ファンデルファヴニル』が頭を低く抑えたスニーキング移動の姿勢で、深い緑の間を音も無く駆けてきた。
 ギャレスの隊に辿り着く為の経路を幾つか見繕ってきたのだが、どの経路も獣道とぶつかっており、追手のイービル歩兵部隊と遭遇する確率は決して低くない。
「どうする? その脱走兵が脚に自信があるというなら、陸路を通っていくのもやぶさかではないが」
 ティラエルの問いかけに答えたのは、しかしギャレスでもクリオでもなく、『スターリー』だった。
 彼女は、陸路は痕跡を消すのがひと苦労だとかぶりを振る。
「ただ逃げるだけだと、追いつかれちゃうよ。逃走経路を探しながら進むわたし達より、足跡とか匂いなんかを辿ってくる敵の方が断然早いもん」
 スターリーの希望としては、なるべく交戦は避けたい。
 今回のエレクトリカの奇襲と、それに先立つギャレスの一撃離脱の攻撃も、本音をいえばスターリーとしてはあまり賛成ではなかった。
 しかしあのまま逃げてばかりいては、いずれ敵に追いつかれることは必至だった為、一撃を加えて追撃の足を鈍らせようという結論に至ったのである。
 そして実際、エレクトリカの攻撃は今のところ、効果を発揮していた。
 と、それまで一同のやり取りを観察するかのように傍観していた『セーレニア=シャゴット』が、不意に横合いからふらふらと彷徨うような足取りで割って入ってきた。
「川沿いってのは、どうですかねぇ? いや、私が観察したところによると、川沿いには獣道らしい獣道もないし、川自体も何箇所か潜れそうな深さもあるようで、一時的に身を隠すことも出来そうなんですがねぇ」
 ほほぅ、とギャレスが感心したようにセーレニアのどこか掴みどころのない笑みを、真正面から覗き込んできた。
 足を踏み外して転落する危険性もあるが、陸路を行って追手に囲まれることを考えれば、川沿いでの移動の方が遥かに魅力がある。
 ギャレスは問いかける視線をスターリー、ティラエル、エレクトリカ、そして偵察から引き返してきたばかりのサヤに、静かに見渡すような仕草で流した。
 どの面々にも、異論は無い。
「川沿いを行くなら、岸を濡らして対岸に渡ったかのような迷彩を張るのも、良いかもね……あ、川沿いって臭いのきつそうな野草とかも生えてるかな?」
「二、三種類は、ある」
 スターリーの半ば独り言に近しい問いに、エレクトリカが応じた。
 暗殺を生業とする以上、毒草や刺激臭の強い植物にもそれなりの造詣があるエレクトリカのいうことだ。ここは素直に信じて良さそうだった。
「んじゃ、決まりだね。魔法少女スターリーアイがクリオおじさんを絶対、帝国にまで連れてってあげる」
 にんまりと笑うスターリー。
 そして何故か物凄く不安げに顔を引きつらせるクリオ。
 この面々、ちょっと面白過ぎる――セーレニアが内心でホクホク顔だったのは、ここだけの秘密である。

 ギャレスが所属する斥候部隊は、基本的には陸路を移動している。
 が、森の中に何本かの川が流れており、その上流にセンテンタリの歩兵部隊が複数展開していることが、何人かの斥候兵からの報告で分かっていた。
 或いはギャレスが川沿いを下流に向けて移動していることも考えられる為、斥候部隊からは『テナー・ホワイト』と『夏空 リノン』の両名が川沿いから上流に向けて進発していた。
 リノンは森の中での移動だというのに、何故かヴァイオリンを持参している。
 実は彼女にとっては、この弦楽器こそが最大の武器だったのだ。
 一方、火属性の魔術を武器とするテナーは、森の中では己の実力が余り発揮出来ないのではないかという不安もあったが、何も攻撃だけが魔術の使いどころではないと頭を切り替え、リノンと共に川沿いの道無き道を、黙々と歩き続けている。
「センテンタリ軍と遭遇したら、どうしようか?」
 道中、テナーがリノンに振り向いて訊いた。
 リノンは携えたヴァイオリンを誇らしげに示し、自信に満ちた笑みを返した。
「少し危険だけど、わたしがこれで敵の注意を引くね。所謂、囮ってやつ」
 本当に大丈夫なのかと、テナーは少しばかり不安になってリノンと、そしてその傍らに立つスレイブの『熊野』をそっと見遣った。
 リノンにしても熊野にしても、接近戦に強そうなイメージは無い。
 如何にリノンがバードとしての技能をフルに活用して敵を撹乱しても、それはせいぜい数人程度の規模にしか効果を及ぼさない。
 歩兵部隊ともなれば、その人数は二桁に上るだろう。
 それだけの相手を敵に廻して、果たして囮役が務まるか――テナーは、心配になってきた。
「キミは、どうするの?」
 リノンに訊き返され、テナーは一瞬、考え込んだ。
 テナーも同じく接近戦に強いとはいい難い。
 同行しているスレイブの『ポチ』も護衛としては非力といわざるを得ないだろうし、とてもではないが、歩兵部隊と互角にわたり合える自信は無かった。
「なるべく接近戦は避けて、味方が危ないようなら石を投げて敵の注意を逸らす……ぐらいかな」
 いいながら、そんな策で大丈夫かと自分自身に内心で疑問を投げかけた。
 十分であるとは、胸を張っていえない。それはテナー自身にもよく分かっていたが、だからといって他に何か良策があるかというと、これといったアイデアは思い浮かばなかった。
「まぁとにかく、いってみようよ」
 明るく笑うリノンに、テナーは漫然と首肯するしかない。
 味方と敵の状況を実際にその目で確認しないことには、何をすべきかは分からない。
 良くいえば臨機応変、悪くいえば行き当たりばったりなのだが、斥候、或いは偵察兵というものは大体、似たり寄ったりであろう。

●急転
 斥候兵ギャレスと脱走兵クリオを中心とする帰還班は、途中何度かイービル歩兵部隊の先行班と遭遇戦を展開していた。
 追撃兵の数が減っているのは、スターリーがところどころに仕掛けた迷彩が上手く機能し、追手が分散している証左であろう。
 また、時折エレクトリカとセーレニアが班を離脱し、デーモン下士官が率いる本隊に奇襲を加えて足止めを仕掛けていることも大きく寄与しているといって良い。
 たったふたりでデーモン下士官とイービル歩兵を相手に廻すのは、一見すれば自殺行為である。
 が、敵の配置や移動経路を恐ろしく冷静に観察・分析して、最も有効且つ的確な奇襲経路を計算するセーレニアの頭脳と、実際に奇襲を仕掛ける際にはその技能を存分に発揮するエレクトリカのコンビは、周りの者が思った以上に機能していた。
 遊撃を終えて合流してきたセーレニアなどは、危険な任務を終えたばかりだというのに、その面には何ともいえぬ笑みが終始張り付いていた。
「何か、可笑しいことでもあったのか?」
 ティラエルが訝しげに問いかけると、セーレニアは不気味に笑みを湛えて曰く。
「いやぁ、デーモン下士官もピンキリなんですねぇ、なんてね」
 要するに、優秀なデーモン下士官も居れば無能なデーモン下士官も居る、という訳だろう。
 今回、イービル歩兵部隊を率いて追撃に当たっているのはどちらなのか。
 深く考えずとも、その答えは明白だった。
「この程度の人数に相当手こずるというのは……余りここが宜しくないという訳か」
 自身の頭を指差しながら、ティラエルが苦笑を向ける。
 セーレニアとエレクトリカは、その指摘に応と答えた。
 だが、相手の指揮官が無能であっても、矢張り数の暴力にはどうしても抗えない。しかもこの帰還班には肉弾戦に強い者がギャレスとエレクトリカのふたりしか居ないのだ。
 他の面々は遠隔攻撃か、或いは援護、目くらましといった間接攻撃しか対抗法を持たない。
 森の中というある意味密閉された空間の中では、これは中々に頭の痛い話であった。
 だからこそ、余り接敵したくないというティラエルの論は正しいのであるが。
「しかし鬱陶しい森だぜ……早く味方の隊と合流しないとな。危険どうこうよりも、このウザさは早いところ抜け出したいもんだ」
 思わず本音が零れたティラエルに、傍らで控えるスレイブの『エストレーヤ・ラクリマ・メリディエース』が苦笑を浮かべて、僅かに肩を竦めた。
 と、そこへ偵察に出ていたサヤと、そのスレイブ『キリエ』が表情を緊張させて引き返してきた。
 そのただならぬ様子に、一同は互いの顔を見合わせる。
 何かあったのか――ティラエルが問いかけると、サヤとキリエが面白くない報告を口にした。
 敵が増援を呼んだ、というのである。
「ほほぅ。このたった数人の帰還班を追いかけ廻すのに、増援をねぇ」
 セーレニアは面白そうに語ったが、しかしエレクトリカは逆に仏頂面をぶら下げた。
 こちらの人数を誤魔化す為の奇襲であったが、それが却って逆効果になったのかも知れない。
「敵に、こちらがそれなりの人数を揃えていると思わせたのが、この増援派遣に繋がった、といえなくもないかな……」
 エレクトリカの呟きに、スターリーが喉の奥で小さく唸った。
 敵の大部隊に囲まれでもしたら、この川沿いは寧ろ危ないのではないか。
「ちょっとぐらいの怪我なら治してあげられるけど、ひとりでも大怪我が出たら、もう無理だよ」
 両手杖をぎゅっと抱きしめる格好で、スターリーが訴える。
 今のところ、治癒担当はスターリーしか居ない。
 大規模な戦闘に突入してしまえば、こちらが不利に陥るのは目に見えていた。
「遊撃戦は、暫く控えよう。後は兎に角、逃げの一手だ」
 ギャレスの指示に、全員が無言で頷く。
 そしてクリオはというと――その身に纏った白亜の布以上に、顔面を真っ白にして、愕然たる表情を浮かべていた。

 それからおよそ、三十分後。
 ギャレス率いる帰還班は、斥候隊を進発して川沿いに上流を目指していたリノンとテナーの両名と合流。
 ティラエルが挨拶もそこそこにイービル歩兵部隊が増援を呼んだ事実を告げると、追加合流してきたふたりの表情が瞬く間に緊張するのが分かった。
「この川沿いでの移動は、どの辺りまで続けるの?」
 リノンの問いかけに対し、ギャレスは懐から非常に大雑把な地図を取り出し、うむ、と低く頷く。
 横から顔を突っ込んできたセーレニアが、ここでまた再びその観察眼と計算高い頭脳を発揮し始めた。
「この支流のところ、ですかねぇ」
 そのひとことで、全ては決まった。
 支流と分岐するところで、スターリーが最大限の迷彩を仕掛けて追手を撹乱。
 更にその分岐点にはテナーが残り、敵の動向を探る。
 石つぶてを投擲して牽制するという作戦は、テナー自身の位置を相手に知られる危険性が高い為に却下となったが、敵が通過した後で狼煙を上げ、追撃がどちらに向かったかを知らせる役は任せられることになった。
 しかしテナーひとりでは危険過ぎる為、セーレニアも一緒に分岐点に残るようにとの指示が下る。
 残りの面子は支流沿いを一気に走り、斥候隊との合流を目指すことになった。

●樹間の激闘
 予定通り、支流の分岐点から進路を転換した帰還班は、支流沿いの川辺を駆けに駆けた。
 一方、本流と支流が合流する水深の深いところで、テナーとセーレニアは水中に潜った。
 目元から上だけを水面に出し、岩陰に隠れてイービル歩兵部隊の到着を待つ。
(……来たッ!)
 驚く程に早い段階で、イービル歩兵部隊が支流との分岐点に雪崩れ込む程の勢いで駆け込んできた。そこにはデーモン下士官の姿もあり、テナーとセーレニアが想像していた以上の数に膨らんでいた。
「おのれ……またカモフラージュかッ!」
 スターリーが残していった経路迷彩を見て、デーモン下士官が忌々しげに唸る。
 ギャレス達がどちらに向かったのかが分からない以上、追撃経路を一本に絞ることが出来ない。
 デーモン下士官は仕方なく、追撃部隊を二手に分けることにした。戦力はこれで二分されることになるが、それでも各追撃隊には少なくとも三十前後のイービル歩兵が投入されることになる。
 僅か数名で本隊との合流を目指す帰還班には、十分過ぎる程の脅威であろう。
 二手に分かれたイービル歩兵部隊が樹々の向こうに消えてから、しばらく経過し、危険は無いと判断したテナーとセーレニアが濡れた体を川辺に押し上げた。
 セーレニアが、スレイブの『クエスチョン』と共に周囲を警戒する傍らで、テナーは素早く狼煙を複数の色で焚き上げた。
 この複数の色で、追手が二手に分かれたこと、そしてそれぞれに向けられたおおよその数を示す。
「さぁ、私達も急ごう」
 いうが早いか、テナーは足を急がせて支流沿いを駆け始める。
 そのすぐ後にセーレニアも続いた。

 テナーが焚き上げた狼煙を、立ち止まったティラエルは厳しい顔つきで凝視していた。
 イービル歩兵が三十。これは少々手に余る数であろう。
 しかも、こちらはクリオが疲労の為に随分と歩行速度が落ちている。追いつかれるのは最早、時間の問題であろうか。
「どうやら、出番のようだね」
 リノンが強気の笑みを浮かべて、一同に呼びかけた。
 ヴァイオリンを携え、支流沿いの移動経路から少し離れた岩場へと、足を向けてゆく。
 そこで演奏し、敵の注意を引きつけつつ、その足を止めるというのがリノンの作戦だった。
 ならば、ということで、ティラエルもリノンの囮戦術に乗ることに決めた。
「恐らく敵は迷わず突っ込んでくるだろう。そういう間抜け連中に、ヒートロードを叩き込んでやる」
 いってから、ティラエルはエストレーヤに視線を向けた。エストレーヤは当然ながら、ティラエルと共に迎撃戦に身を投じることになる。
 リノンとティラエルのみならず、エレクトリカも残ることになった。
 デーモン下士官の首を取ることに執念を燃やすエレクトリカにしてみれば、ここが最後のチャンスとなるだろう。
「敵の後ろに回り込む位置で、待機するよ。先手は任せるね」
 口早に宣言してから、エレクトリカはスレイブ『ブラスト』を伴って、支流から離れた獣道を辿り、後方へと向かった。
 残りの面子は、このまま支流沿いを走って本隊との合流を引き続き、目指す。
「ほらほら行くよ、おじさん。今は兎に角、逃げの一手……でも、帝国に戻ったらもう、逃げっぱなしは無しだからね」
 スターリーがいわんとしていることを理解したらしく、クリオは弱々しく頷いた。
 何となく、覚悟を決めたようにも見える。
「あ、アインス。例の臭いのきつい野草、お願い。ここら辺にばら撒いて、ちょっと撹乱しよう」
 スターリーのスレイブ『アインス』は指示された通り、イービルの鼻腔を強く刺激する野草をすりおろしたものを、周囲一帯にばら撒き始めた。
 奇襲と撹乱。
 打てる手は全て打っておくに越したことはない。
「後は任せな。でもって、さっさと味方部隊を引き連れて戻って来い」
 ティラエルの言葉を背に受けつつ、ギャレスとクリオ、そしてスターリーらは支流沿いの道無き道を、再び駆け出していった。
 それからきっかり、五分後。
 デーモン下士官率いるイービル歩兵部隊が、待ち伏せポイントに到達した。

 不意に、森の奥深い場所に涼やかなメロディーが流れてきた。
 リノンが奏でるヴァイオリンの音色が、樹々や草花の間で殷々と共鳴し、不思議な空間を作り出している。
 デーモン下士官は何事かと警戒の念をあらわにしたが、イービル歩兵達の一部には、その旋律に心奪われているような呆けた表情を浮かべている者も居た。
 だがその音色が、突然途切れた。
 次いでリノンの妙にわざとらしい含み笑いが、樹間に泳ぐ。
「いや~、困っちゃうねぇ。そんなに、わたしの演奏が聞きたいの?」
 音色が途切れると同時に我へと返ったイービル歩兵達が、一斉にリノンを包囲した。
 リノンの傍らでは熊野が、どのイービル歩兵が最初に飛びかかってくるかと油断ならぬ視線を左右に走らせている。
 しかし、イービル歩兵による包囲戦は、結局完成しなかった。
 ティラエルが横合いから仕掛けてきた炎熱魔術が、イービル歩兵達の隙を突いて次々と打撃を加えてくる。
 デーモン下士官が必死に迎撃の指示を出すが、一度崩れた陣形は、そう簡単には戻らない。
 その隙を突く形で再びリノンがヴァイオリンを肩に乗せ、穏やかなメロディーを奏で始めた。
 怒号と爆炎と甘い旋律。
 静と動が同時にひしめく、混沌たる風景が、そこにあった。
「うッ……何だッ!?」
 デーモン下士官が悲鳴に近い叫びをあげた。
 いつの間にか忍び寄っていたエレクトリカが、デーモン下士官の脇腹に痛撃を加えていたのである。
 更にそこへ、追いついてきたテナーとセーレニアが、遠隔から魔術による支援攻撃を叩き込んできた。
 イービル歩兵部隊の混乱ぶりは、最早収拾がつかない。
 その間もエレクトリカの容赦ない攻撃が、デーモン下士官を右から左からと、位置を変えて襲い続ける。

●知られざる勝利
 事態が動いたのは、戦端が切られてからおよそ十数分後。
 ギャレスが無事に帰還を果たした斥候隊が、応援に駆け付けてきたのである。
 斥候兵の集団とはいえ、百を超える兵力が一斉に襲いかかってきたのだから、僅か三十のイービル歩兵部隊ではどうにも太刀打ち出来ない。
 デーモン下士官はエレクトリカの攻撃に手を焼きながらも、撤退命令を出した。
 最早、ここが潮時だったのだろう。
「追いかけてくるのも早かったけど、逃げ足はもっと早いね……」
 テナーが呆れたのも、無理はない。
 イービル歩兵部隊は決して整然とはいい難い混乱ぶりを見せて、まるで潮が引く様な勢いでその場から去っていったのである。
 帝国軍斥候部隊も敵の殲滅が任務ではない為、それ以上の深追いはしない。
 脱走兵クリオは当初の予定通り、ギャレスの隊に保護された。
 任務は成功したといって良い。
 だがその中で、エレクトリカだけは若干の不満顔を覗かせていた。
「……仕留め切れなかった」
「ま、命があっただけでも良しとしとけ」
 はははと乾いた笑いを向けるティラエルに、エレクトリカは尚も恨めしそうな顔を崩さない。
 一方、単独でイービル歩兵を足止めさせるという勇気ある行動でクリオを無事に逃がすことに貢献したリノンには、斥候部隊の長からも労いの言葉が贈られていた。
「おや、照れていらっしゃる。そういうキャラではないと思っていたんですけどねぇ」
 斥候部隊長を前にして頭を掻きながら照れ笑いを浮かべているリノンを、セーレニアが可笑しそうに眺めていた。
 そんな中で、スターリーだけは他の面々とは異なり、再び帝国に下る格好となったクリオに、至極真面目な顔を向けていた。
「良い? 約束だからね。ちゃんと、罪を償うこと。帝国は、そんな非道な国じゃないんだから」
 遥かに年下の若い娘に諭されて、クリオは何ともいえない表情を作っていた。
 が、もう二度とセンテンタリには戻りたくないという思いがあったのか、クリオの瞳の奥には、どこか安堵したような色も見受けられた。
 任務を無事に終えたところで、ティラエルは森の奥へ――即ち、センテンタリ軍の主力が居る筈の方向に、視線を向けた。
 この森の奥では更なる激闘が、繰り広げられている筈である。
 帝国軍は、勝てるのか。
 そんな不安にも似た思いが、ティラエルのみならず、その場に居る全員の胸に去来していた。



依頼結果

成功


依頼相談掲示板

【創造の光】白亜の脱走兵 依頼相談掲示板 ( 18 )
[ 18 ] ティラエル・レクス・ファンデルファヴニル  デモニック / メイジ  2017-06-30 23:38:02

俺も出してきたぜ。  
 

[ 17 ] エレクトリカ・レイナー  ドワーフ / メイド  2017-06-30 21:14:58

錯乱できたら、と思い仮のプランを提出してきました  
 

[ 16 ] エレクトリカ・レイナー  ドワーフ / メイド  2017-06-30 21:14:38

こちらが寡兵であり、単純に力でねじ伏せられると思われると困るので
皆さんに注意の言った所を本分である暗殺術を活かして一撃離脱の奇襲を繰り返し、士気を落とすと同時にこちらの数を正確に把握できないように  
 

[ 15 ] 夏空 リノン  デモニック / バード  2017-06-30 00:47:54

そうだね。それに、見つかっている状態だと動きにくいのかもね。なにかうまく相手の視界の外にでて見失わせる事ができればいいかも?
でもでも怖いのは後ろだけじゃないかもって事かなぁ?接近戦はしたくないよね~  
 

[ 14 ] スターリー  デモニック / メイジ  2017-06-29 23:57:08

後からの人もよろしくねー!
今までの話まとめると、ちょこっとずつ邪魔しながら逃げる感じかなー?  
 

[ 13 ] テナー・ホワイト  エルフ / メイジ  2017-06-29 02:57:03

遅れてごめんなさい、エルフでメイジのテナー・ホワイトよ。よろしくお願いするわね  
 

[ 12 ] セーレニア=シャゴット  ヒューマン / メイジ  2017-06-29 00:14:24

私は魔導書から障壁などをだして邪魔をしようかと考えてますねえ…  
 

[ 11 ] スターリー  デモニック / メイジ  2017-06-28 23:34:20

うーん色々方法があって悩むなー。

シンセングミ?っていうのはかけっこが早い人ばかりだったら良かったんだけど。
帝国領まで森が続いてるんだから、火をつけたら後がこわいよ!冗談でも!  
 

[ 10 ] 夏空 リノン  デモニック / バード  2017-06-28 23:22:28

わたし救護班だったしイービル兵の速さや強さってピンとこないなぁ。でもメイジが多いし出る杭を打っていってもいいかもね。
あ!森に火をつけちゃおうか。煙もたくさん出て運がよければ逃げ切れるかも!な~んてね  
 

[ 9 ] エレクトリカ・レイナー  ドワーフ / メイド  2017-06-28 20:05:51

こちらは数で劣る・・・はずですから、斥候部隊と捕虜に最低限の護衛をつけて攻撃部隊が回り込むなんていうゲリラ戦法も考えましたが
そうですね、今回はそういえば逃げ切る作戦でした  
 

[ 8 ] サヤ=ニグラス  エルフ / メイジ  2017-06-28 18:33:22

如何にして逃げ切るか、という事ですと……
クリオ様より少し距離を置いて追走し、後方から迫る敵の先頭に一撃入れて逃走を繰り返す…新撰組の様なプランは如何でしょうか  
 

[ 7 ] ティラエル・レクス・ファンデルファヴニル  デモニック / メイジ  2017-06-28 00:03:00

おっす! 遅くなって悪ィな。
まずは、はじめましてと言っておくぜ。
デモニックのメイジ、ティラエル・レクス・ファンデルファヴニルだ。よろしくな。
 
 

[ 6 ] スターリー  デモニック / メイジ  2017-06-27 20:05:33

全員そろってないけど、相談できるのがあと3日くらいだしいっか。

えーと…全員揃った所から始まるみたいだけど、どーギャレスさんを逃そっか。
囮になる事もかんがえたけど、後が怖いよね…。  
 

[ 5 ] セーレニア=シャゴット  ヒューマン / メイジ  2017-06-27 17:07:14

おやおやこれは興味深い事象ですねえ…
観察と行きたいところですが援護でもさせて頂きましょうかねえ…
おっと…自己紹介を忘れていましたねえ…私は貴方達の親友、セーレニア=シャゴットですよお…  
 

[ 4 ] 夏空 リノン  デモニック / バード  2017-06-26 23:03:33

初めまして! 夏空 リノンです。バードをやっているよ。ん、森が・・・騒がしいね・・・。  
 

[ 3 ] サヤ=ニグラス  エルフ / メイジ  2017-06-26 14:27:49

メイジ、黄金の果実教団の教祖。サヤ=ニグラスと申します。  
 

[ 2 ] スターリー  デモニック / メイジ  2017-06-25 21:53:26

”魔法少女”のスターリーです、よろしくねっ
小部隊…小隊扱いならイービルは10匹以上いるよね。とにかく逃げた方がいいのかな?  
 

[ 1 ] エレクトリカ・レイナー  ドワーフ / メイド  2017-06-25 18:33:39

みなさまよろしくお願い致します。
寡兵での戦闘になりますね。