プロローグ
● 快楽的絶頂への招待状。
これは皆さんにとどけられた招待状の一文である。
リミットエクスタスそれは鋭敏となってしまった感覚のいきつく場所。
火照る体、上がる吐息。肌は蒸気し花の香りを放つだろう。
スレイブが普段ご主人のために抑制している全感情。そのリミットを外してしまい。
羞恥もなく、ただただ全身を駆け巡る快楽に身をやつすだけ。
そんな状態がリミットエクスタスだ。
主にセンシブル……つまりスレイブの機能の使い過ぎによって発生する。
この状態に陥ることはかなり少ない。
なぜならスレイブも嫌がるだろうし、リミットエクスタスに陥ると戦闘行動もとれなくなる。
事実上のオーバーヒートであり。それはとても危険な状態なのだ。
だがそのリミットエクスタスを研究する必要性が出てきたのだ。
それはブロントヴァイレスや神の手と言った、こちらの戦闘力を上回る可能性がある外敵が姿を現し始めたからである。
そんな未来の脅威に対抗するために、エクスタスが高まるとどうなるのか。そしてリミットエクスタスに達した際どうなるのか、そのデータをとっておかなくてはならない。
そんなわけで君たちが集められた。
傍らに佇むスレイブ達。
そんなスレイブ達と今日はスキンシップをとってもらいたい。
エクスタスは高まれば高まるほどに五感の感度が増す。
刺激を快感に感じるようになり、理性がとろけだすが、今回はその快感を極限まで高めてリミットエクスタスに持ち込んでみてほしい。
当然危険な作業ではあるので、報酬ははずむ予定だ。
ぜひとも沢山の参加をお待ちしている。
● 快楽神経
今回のシチュエーションとしては、研究所内。ベットのある一室でひたすらにエクスタスを高めていただきます。
エクスタスを高める薬を飲んであとは、スキンシップをとっていただくだけ。ご主人のためにスレイブが機能を使うのであれば、それは徐々にスレイブに不可としてのしかかりエクスタスのパーセンテージが上がるでしょう。
下記にエクスタス上昇へのアプローチを、一例として乗せて見ました。参考にしてください。
・直接的な接触
直接スレイブに触れることによって快感を生みだしエクスタスのパーセンテージが上がるでしょう。
スレイブの個性によっては部位によって上がり具合が違うようです。
ご主人様としてスレイブの弱い部分を知っておくのも良いかと思います。
・代償行為による快感。
スレイブは直接的な刺激でなくとも人間と同じように別の何かで快感を得ることができます。
たとえば食事。例えば趣味。
何かに熱中している間にヒートアップしてリミットに到達することもあります。
・過剰なセンシブル。
これは普段の戦場と状況が似通ってくるので、優先してほしいデータではあります。
センシブルをしてスレイブが干渉する武装を使い続けていれば自然とエクスタスは上がっていくはずです。
さらにリミットエクスタスに達した場合スレイブがどうなるか。
それはスレイブの個性に大きく左右されます。
共通するのは。
・主人が制御不能であること。
・スレイブの理性がぶっ飛んでいること。
このふたつのみ。最悪スレイブの手によってご主人があられもない感じにされてしまうかもしれませんが、まぁ殺されることはないでしょう。
……どうでしょう。
ヤンデレなスレイブだと……ワンチャン?
解説
目標 快楽的絶頂に関する情報を集める。
ちなみにエクスタスに下記に引用しましたのでご確認ください。
今回の内容は皆さんにリミットエクスタスを意図的に起こしてデータを収集してもらうというものです。
スレイブ技術はまだ完成して間もなく、普段からリミットエクスタスはさけるので。圧倒的にリミットエクスタスの情報が不足しています。
ただ、それを避けてばかりいることはできません。
たとえば、戦場において疲労が最高潮にたまった体と、どう付き合っていくかその経験や知識が命運を別つように。
リミットエクスタスとなってしまったスレイブをどう扱えばいいのか、その研究をしておくことは必ず役に立つはずです。
さらにこの研究が続けられれば将来的にリミットエクスタスを緩和する、もしくは抑止するという成果に繋がる可能性もありますので、ぜひともご協力ください。
エクスタス
センシブル効果投入割合をエクスタスと呼称する。
エクスタスが高いほど、より高い影響効果を導き出すが、限界を越えてしまうと後記載の
限界突破状態となってしまう。
また、エクスタスはスレイブに対して強い快楽刺激を与える。
快感刺激はスレイブの機能を見出し本人が予想しない行動、言動に繋がる。
それだけではなく、外界の刺激に過敏になる、表情の制御ができなくなる。感情のリミッターがはずれ恐怖や嫉妬と甘えたい、優しくしてほしいと言った、欲望と言えるべき感情も表にでるので注意が必要。
なので、原則として公共の場での使用は禁止されている。
ゲームマスターより
こんにちは、鳴海です。
上記解説ではすごく真面目なことを言ってますが。今回は深く考えずにスレイブとスキンシップがとれるシナリオを考えてみました。
えっちぃ描写は少年誌で許される範囲までですよ!
リミットエクスタス研究会 エピソード情報
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担当 |
鳴海 GM
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相談期間 |
4 日
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ジャンル |
シリアス
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タイプ |
ショート
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出発日 |
2017/11/1
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難易度 |
とても簡単
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報酬 |
多い
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公開日 |
2017/11/11 |
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招待状の内容には納得できる。 実際にどれくらいでリミットエクスタスが発生するのか、発生した時にはどういった状況になるのか、 その状態になった時にどう扱うべきなのかを把握しておかないと、いざという時に危ない。 それを安全な状況で試せて報酬も貰えるならやってみてもいいだろう。 シースは嫌がっていたけど、参加を決めてくれたのはありがたい。
【リミットブレイク】状態で【トライアタック】を繰り返し使ってシースに負荷を与え続ける。 どれくらいでリミットエクスタスになるか把握しよう。 リミットエクスタスに入ったらベッドに寝かせて傍にいる。
こういう行動を取るか…これとの付き合い方は時間をかけて考えよう。 シース、落ち込むな。
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陣( 涼 )
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エルフ | シャーマン | 27 歳 | 男性
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参加者一覧
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陣( 涼 )
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エルフ | シャーマン | 27 歳 | 男性
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リザルト
プロローグ
『陣』はその建物を見あげている、この町一番の研究施設。噂ではスレイブ開発もここで行っているとか。
「陣……」
『涼』は不安げに陣の袖をつかむ。陣はもう片方の手で招待状を開き、中身を再度確認した。
その、リミットエクスタス研究会の招待状を。
● リミットエクスタス
「えー、嫌です」
今日は本来仕事もない日のはず……なのに身支度を整えろと『ナイトエッジ』は『シース』に告げた。
お出かけかな?
そうシースが思い、ルンルン気分で余所行きの服だとか、お財布打とか小物をポシェットにつめ玄関に集合する。
今日はどこに行くのかな? そう満面の笑みでいられたのもつかの間。ナイトエッジが纏う雰囲気を感じてシースは歩みを止める。
なんだ? 何かがおかしい、なにがおかしい? ナイトエッジの雰囲気がおかしい。
彼は休日にしては硬すぎる空気を纏っていた。その瞳は真剣そのもの。
そんな彼の仕事顔が大好きなシースではあるが、今この場でこの表情を見せることに納得がいかない。
何かおかしい。そんな雰囲気を掴みとり、シースはむむむっと眉根を寄せる。
シースは彼をじっと観察した。
ブーツのひもを結ぶナイトエッジ、その背中を見つめながら彼の持ち物を観察する。すると彼の傍らに小さな封筒が投げ出されているのが見えた。
怪しい封筒だ。という事はまさか。
そう、思い当たる節のあったシースは、散々迷った挙句言葉を投げかける。
「あの、ナイトエッジ……今日はどこに行くんですか?」
数瞬の間。そのあいだナイトエッジは淀みなく外に出る前の動作をしていた。
靴ひもを結び終わって自分の身なりを確認し、装備に不足がないか確かめる。
そんな動作の中でナイトエッジは、軽く告げた。
それこそ、今晩のメニューでも返すように。
「言ってなかったか? 今日は研究所に……」
リミットエクスタスの実験をしに行くんだよ。
「聞いてません!!」
突如、シースの脳内で引っ張り出される情報の引き出し、一生懸命に情報を漁るシース。
リミットエクスタス。その言葉の響きがいただけない。
確かどこかで聞いたことがあるはずだ。あまり普段聞きなれない単語のために記憶の奥底に追いやられてしまっていると思う、なかなか思いだせない。
リミットエクスタスそれは確か。
――センシブル効果投入割合をエクスタスと呼称する。
エクスタスが高いほど、より高い影響効果を導き出すが、限界を越えてしまうと限界突破状態となってしまう。
とてつもなく恥ずかしくて、あまり歓迎できるものではなかったはず。
それを実験だなんて。
――また、エクスタスはスレイブに対して強い快楽刺激を与える。
快感刺激はスレイブの機能を見出し本人が予想しない行動、言動に繋がる。
「ああ、それって、リミットエクスタスってたしか……」
――それだけではなく、外界の刺激に過敏になる、表情の制御ができなくなる。感情のリミッターがはずれ恐怖や嫉妬と甘えたい、優しくしてほしいと言った、欲望と言えるべき感情も表にでるので注意が必要。
なので、原則として公共の場での使用は禁止されている。
「あーーーー、却下でーーーす!!」
そこでシースはストップをかけた。足をふんじばって腰をすえ、ナイトエッジの服を引っ張ってその場に縫いとめようとする。
「だめですだめです! 嫌です! 何でリミットエクスタスなんて、いーやー」
そんなこんなで十数分。玄関口で抵抗を続けるシースと、困り果てた様子で立ち尽くすナイトエッジ。
そして話は現在に至るのだ。
その後シースはまるで、ナイトエッジのお話を聞いてくれない。
「あのな、シース」
「だめです! ダメ! だめー」
玄関で涙目になって座り込み頑として動かないシース。
その様子を見てナイトエッジはやれやれとため息をついた。そんなシースの前にしゃがみこみシースを見あげる形となるナイトエッジ。
「なぁ、シース、これは必要なことなんだ」
ナイトエッジは穏やかに告げる。囁くように、真摯にその瞳を見つめる。
「招待状が来たんだ、ほら、これだ」
シースに差し出された手紙には、丁寧な文字で技術開発への協力要請が書かれていた。
「この実験はきっと俺たちの力になる」
実際にどれくらいでリミットエクスタスが発生するのか、発生した時にはどういった状況になるのか。
それを知ることができるというのは大きい、実際まだナイトエッジもリミットエクスタスを体感したことが無くその状態に陥った時の対処法も不明。
今後ブロントヴァイレスのような超級の敵と戦う場面も増えるだろう。
であれば自分たちに配られた手札がどの様なものか、知っておきたい。
「その状態になった時にどう扱うべきなのかを把握しておかないと、いざという時に危ない。わかってくれないか?」
「いやです、いや」
「シースのためでもあるんだ」
そうナイトエッジはシースの手を取った、涙をぬぐったシースの手の甲は濡れていたが……それを力強く握って告げる。
「それを安全な状況で試せて報酬も貰えるならやってみてもいいだろう。何の安全保障もない戦場でいきなりこの状態になるのはさけたいんだ」
「うう……」
その言葉に今までそっぽを向いていたシースは顔をこちらに向ける。
「わかりました、ナイトエッジがそう……そう言うのであれば」
俯いて歩くシース。気が付くと彼女は足を止めてしまうため、今日だけはナイトエッジが手を引いて歩いた。
それでもやはり歩みは遅くて、いつもの倍時間がかかってしまったが研究所に到着する。
受付と、簡単な検査。二人並んで問診を受けて。
そして武装を施され、通されたのが実験施設。
仮想敵は動く的のような無機物なもの。戦闘訓練にもならない仮想的だが今回は戦うことが目的ではない。
「力をつかえばいいんだな?」
ナイトエッジはそうつぶやいた。
ひたすらにセンシブル状態でスキルを使う、それが今回の試験プロセスだ。
「大丈夫か?」
そう問いかけるナイトエッジ、その半歩後ろでシースは頷く。
彼女はいつもの戦闘装束だったが様子がおかしい、どことは言えないが直前に投与された薬物のせいだろうか。
だがシースはナイトエッジの顔を見たとたんにその面持ちを引き締める。その顔は死線をさまよっている時のように冷えていた。
「大丈夫」
その言葉に頷いて。ナイトエッジが刃を抜く、直後リミットブレイクを発動。全身を通う魔力を制御し刃を構え、渾身の斬撃を一振り硬い的に叩きつける。
「続けていくぞ!」
衝撃波で髪を揺らすシース。その頬は徐々に赤く染まっていく。
そんなシースを一別してナイトエッジはさらに踏み込んだ。
その刃を持ちなおしてトライアタック、重なる三度の斬撃はそんじょそこらの使い手程度一撃で吹き飛ばす威力を持つ。
ただ、その威力に見合った負担もスレイブにフィードバックされる。
「あああ!」
シースは悲鳴にも似た声をあげて両腕で体を縛った。
いつもとは違い、エクスタスを高めた状態からの戦闘スタート。
その影響が早くもシースに出始めた。
膝をつき、体を震わせるシース。
「大丈夫か?」
そうナイトエッジが声をかけると潤んだ瞳でシースはナイトエッジを見つめる。
口元だけで微笑むシース。
「だいじょうぶ」
にったりと笑った彼女の肌は蒸気し、その瞳は熱を帯びている。
「そうか」
そう振り返り敵へと刃を構え直すナイトエッジ。
その背中を眺めながらシースは思う。その背中をずっと見ていたいと。
彼の視線の動きも煌くあせも、その手の動き、刃の残照すべてを目で覆ってしまう。
彼の剣技が美しいとシースは感じた。
けれど。
シースは思う。
彼の視線は自分には決して注がれない。
「あっ。はぁ」
シースの口から知らぬ間に甘い吐息がこぼれた。
舌先がしびれたように何も動かない。
自身の唾液を甘く感じた。
「わたしは……」
体の底の方が甘くうずく、かきむしってしまいたい衝動にかられて体の表面を指でなぞった。
電撃が走ったようにシースの体が跳ねる。
これがリミットエクスタス。
悪くない。そう思っている自分を懸命に押さえつけるシース。
だって彼が戦っている。頑張っている、自分が羞恥をさらすわけにはいかない。
けれど、けれどああ。なんて甘美なんだろう。
シースは舌がもつれて息苦しく感じる。指先を口に突っ込んで舌の位置を調整した。
その舌に触れる指先が、舌をなぞる指先が、ぬめり絡みつくそれらが。妙にはっきりと感じられる。
水音が重なる。溢れかけた唾液を飲み下すと、蜂蜜のように甘く感じた。
「ナイトエッジ……」
手を伸ばすシース。その背中に、けれど届かない。体が前のめりに倒れる。
這いよるシース。けれどその体から唐突に力がぬけてシースはその場に横たわった。
「はっ。ご主人様ぁ」
その時ナイトエッジは驚いたように視線をこちらに向けた。
彼が何かを言っているのだが、まるで水の中にいるかのように言葉が届かない。
(こちらに来てはだめ)
そう思う気持ちと、ここにいてほしい気持ちがせめぎ合う。
何も考えられなかった。
ただ、彼が自分を抱きすくめる温もりだけが心地いい。
そう、そうだ、いつの間にかシースはナイトエッジに抱き留められていた。
優しく、甘く。彼の顔がこれほど近くあるなんて、一体どんな奇跡だろう。
「私はナイトエッジのスレイブです、そして女です」
か細く紡がれた言葉は、現実のものだったろうか。
あとになってシースは思う。
「だから、女として求められたいと望むのは自然だと思います」
その言葉がシースにきかれていなければいいのに。そう思う。
「だが、これはお前の本当の感情じゃない、リミットエクスタスの影響だ」
そんな言葉が耳にこびりついてシースは闇に落ちていく。
彼の温もりすら感じられない場所へ。
だが、シースは思うのだ、ここにいるのがふさわしいのではないかと。
相手が自分をスレイブと割り切っていると感じるならなおさら。
彼が道具として自分を見ている限り、自分が望むものは手に入らない。手に入らないのなら。
手に入る幻など見ない方が、絶対にいいのに。
「ナイトエッジ……」
どうしても夢見てしまう。彼との交わり。その果てを。
そして、シースは唐突に目覚めることになる。
清潔なベッド、ちいさな部屋。たぶんここは研究所の仮眠室かどこかだろう。
傍らにはナイトエッジが座りこんでいた。
彼はシースが身じろぎすると顔を向ける。
そして一言謝った。
「すまなかった、お前には辛い目を……」
そんな言葉は聞きたくない。
そうシースはナイトエッジをベットに引っ張り込む。
シースが上になり。
ナイトエッジを見下ろした。
そのナイトエッジの胸の上に手を置いてシースが佇む。
その姿は薄明かりの中で妖艶に見えたことだろう。
「ナイトエッジ……あなたは戦闘を意識したセンシブルを過剰に使っていましたね、あれはすごくきつかったです」
薄い病院服は寝返りやらナイトエッジの抵抗やらでくたくたになっており、帯はなく、ほとんどはだけてしまっている。
「今回もいざという時の為にリミットエクスタスを把握しておきたいって理由ですけど、あれは本当に恥ずかしくて嫌なんですからね」
「ああ、負担をかけた、すまなかったな」
その言葉にシースは小さく笑った、悪戯っぽく。少しの怒りをにじませて。
「本当に分かってます? 言う事も理解できるので付き合いますけど、でも次はないですよ」
「それは俺も思ってたところだ」
シースはその左手だけでナイトエッジの服に手をかける、器用にボタンをはずしていくシース。
「ナイトエッジ。私は」
「それ以上言うな、今は調子が悪くなってるだけだ、あとで後悔するぞ」
「そう言うなら、ふさいでください」
そうシースはナイトエッジに寄りかかる、肌を擦り合わせるようにゆったりとした動作で。
そして、鼻と鼻。頬と頬。唇が重なりそうな距離まで密着し。そして。
「私を受け入れてください」
その時。
「待て、シース、人が見てる」
そう告げたナイトエッジの声は冷静で、その言葉の意味を理解したシースは冷や水を浴びせられたように体を起き上がらせた。
「はい?」
直後開く扉。神速でシースはシーツを体に巻きつけナイトエッジから離れると。
今まで見たことないくらいに顔を赤らめて震え始めた。
「ど、どこから見てたんですか?」
その言葉に入室した研究員は告げる。
「見てはいないですけど……ノック聞えませんでした?」
「ノック?」
「がんがんと叩かれてただろう? 聞こえなかったのか?」
「それを先に言ってください!」
悲鳴にも似た金切り声が研究所にこだまする。
その後検査をして問題ないと判断が出たため夜には解放された。
どっと疲れたシースと、財布が膨らんでほくほくのナイトエッジである。
そんなナイトエッジは今日のお詫びにと、シースを食事に誘った。
(それにしても)
ナイトエッジは空を見上げて思う。
(こういう行動を取るか……これとの付き合い方は時間をかけて考えよう)
そう決心するナイトエッジであった。
「まぁ、なんだ。シース、落ち込むな」
そう肩を叩くナイトエッジ。
そんなナイトエッジを涙目で見上げてシースは告げるのだ。
「あなたの前で、ナイトエッジの前だけでなら別に、よかったのに」
その言葉をナイトエッジは聞かなかったことにして先導し、歩きだす。
依頼結果