プロローグ
世界が大変でも日常生活は存在する。
そして、日常の中にはトラブルがつきものなのである。
ここは大変なことになった帝都とは比較的離れた田舎の村。主要産業は農業――いや、それは多少語弊がある。正確には農作物以外に取引できるような物は何もない。純度100%の農村である。
しかして、そのような田舎であろうともトラブルというのは存在する。いや、人里からは離れているからこそのトラブルというのもそれなりに数はあるのだ。
「猪がでた?」
その報告を聞いた村長は、最初は大したトラブルではないと思った。
それはそうだろう。森の近いこの村で猪などの害獣がでるなど日常茶飯事。その撃退と駆除はそれこそ村の日常の一部である。
「そのようなもの自分たちで何とかしろ。適当に柵でも作っておけ」
であるから、村長の指示もその程度のものであった。
田舎とはいえ村長も決して暇な仕事ではない。行商人との取引、帝都との交渉事、仕事は数多だ。自分たちで解決できることは自分達でして欲しいというのが正直な村長の気持ちだった。
「それがな。柵じゃ駄目だったんだわ」
のんびりとした雰囲気の青年が村長の言葉に反論を返す。彼が今回の害獣被害を訴えかけてきた村人である。
「まったく、適当に作るからそういう事になるんだ……」
害獣に対して策を作るというのは最も原始的で、それでいて効果的な方法である。
しかし、それで万全かというと決してそのようなことは無い。
獣とて腹を空かせて必死なのだ。柵を壊す事もあれば、飛び越える事もある。中には地面を掘って下をくぐられる事も。
そこは獣と人との知恵比べである。飛び越えられぬよう高く、壊されぬよう頑丈に作らなければならない。穴を作られるなら定期的な見回りが必要だ。
とにかく、万全を期して対処すれば、完全にとは言わないがそれなりには対処が可能なのが獣害だ。天候や戦争に比べて何と優しい事か。
「うーん、ちゃんと作ったけどなぁ……」
「分かった。ちょっと見てみてやる。どこだ」
このままここで話していてもらちが明かないと考えた村長は結局現場に向かう事にした。
現場を見て問題点を挙げて、それでこの問題は解決だ。その方が早い、と。
「……」
「な? ちゃんと作ってあるべ?」
ぽかーんと立ち呆ける村長に青年が問いかける。
しかし、その言葉に村長は返す言葉を持たなかった。
確かに、柵はしっかり作ってある。高さも十分。その作りもしっかりとしていて悪くない。
だが、問題はそういった事ではなかった。
「ど、どう言う事だ、これは!」
「いや、だから猪が出たっちゅう話をな?」
「猪がこれほどの破壊をするか!」
現場の光景は村長の想像をはるかに超えていた。
柵は破られるどころか粉々に砕け散っており、その範囲も猪の体どころではなくおおよそその数倍の大きさにわたって破壊されていた。
その上、その畑の中にあった小さい保管用の小屋。これまでもが無残に破壊されている。
これほどの破壊を猪が出来るわけがない。
「んなこと言っても実際見たんだから間違いね。これは猪の仕業だ」
「実際見た、だと?」
ということは、これを本当に猪が……?
「……ん? 噂をすればって奴だな。ほら、あそこに見えるべ、村長」
「なに?」
何気ない口調で青年が指差した方向へ村長も視線を向ける。青年の指先のはるか向こう、そこには――
「なんだ、ありゃあ……」
とんでもなく巨大な猪が闊歩していた。
高さで言えば人間の背丈の二倍くらいはあるだろうか。これほど巨大な猪なぞ見た事ない。
しかも、なおさら悪い事に一頭ではなかった。
その後ろに二回りほど小さな猪が後を従うように着いてきている。
小さいと言っても先頭の猪と比べてという話であって、それでも普通の猪よりは遥かにでかい。
「な、猪だべ。ちょっとでけぇけどよ」
「そ――」
村長は振り返って青年の胸倉を掴み、叫――ぼうとした寸前で声を飲み込んだ。
「そう言う大事なことを先に言え……!」
猪たちに気付かれぬよう絞り出すように言う。
村長は即刻冒険者ギルドに助けを要請した。
依頼は、巨大猪の討伐、である。
解説
〇目的
巨大猪群の討伐
〇敵情報
巨大猪 ×1
なんらかの要因によって狂暴化した巨大猪。通常の猪よりも獰猛で自分と敵対する者には積極的に襲ってくる。
現在は森と村の境目を行ったり来たりしながら農作物を荒らしている。
だが、如何せん体が巨大すぎる為、森の奥深くへはあまりいかないようだ。
食欲は旺盛で畑の農作物は丸一日持つかどうかという状況であり、農作物を食らいつくした後、この猪たちがどのような行動をとるかは未知数である。
大型猪 ×2
上記の巨大猪よりは一回り小さい。しかし、それでもかなりの大きさであり、その力は侮れない。
巨大猪に常に従っており、仲違いの様子も見られない。群れとしての統率は取れているようだ。
ゲームマスターより
お久しぶりです。三叉槍と申します。
田舎の農村に現れた巨大猪の群れ。その討伐が今回の任務になります。
猪相手に思う存分暴れていただければと思います。
よろしくお願いします。
猪突驀進! エピソード情報
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担当 |
三叉槍 GM
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相談期間 |
6 日
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ジャンル |
戦闘
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タイプ |
ショート
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出発日 |
2017/10/4
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難易度 |
普通
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報酬 |
通常
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公開日 |
2017/10/14 |
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●心情 猪をぶっ殺せというお達しだが予想以上にでけぇな……仕留め甲斐がありそうだ!
●行動 まずは雑魚と分断するため罠へ誘導 他の奴らと連携したりルーツの指示を聞きながら行動。移動中にルーツと協力して巨大猪の攻撃パターンもある程度は把握 罠にかかった後は巨大猪を担当。他のメンバーが揃うまでは足止めに徹する
巨大猪と戦う際は誘導中に得た行動パターンなどを参考にしたりルーツからの指示を聞きながら、グレートソードを使っての接近戦を仕掛ける 突撃などの攻撃の予兆があったら回避に専念
メンバーが揃ったら急所を狙って攻撃。全力で攻勢に出る 動きが鈍くなってきたら【ダブルエッジ】を発動。確実に撃破する
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地面に穴を掘り、そこに杭を何本か打つ。猪が穴に落ちたら、杭が刺さり身動きが取れないようにする。 身動きが取れなくなったところで、仲間に猪の調査をしてもらったのちに攻撃し、倒す。
猪に出くわしたら好物で気をひかせダッシュで罠の方へ走り去り、猪が自分に夢中になる状態をつくる。
猪の調査中に何か異変(装置や魔法陣など)がないか、持ち前の知識を使い探す。見つかったら、それを排除する。できるだけ猪は殺さない。
基本的には持ち前の知識で仲間の援護をするが、戦闘時には前衛として戦う。基本は魔法攻撃だが、近接戦闘時には一子相伝の蹴り技「タイキック」をする。
戦闘終了後は皆で猪パーティーでもできればいいなと思っています。
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空屋( シロア )
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ヒューマン | シーフ | 23 歳 | 男性
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餌を使って前衛や罠のところに誘導、その後不意打ちを心得ながら戦闘に参加、戦闘が終了したら村に出た猪の被害の修復を手伝う
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A( Α )
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デモニック | メイジ | 12 歳 | 女性
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罠設置を手伝う 巨大猪の動きが止まったら鼻もしくは弱点がわかればそこへ「ジ・アビス」で色々属性を試し効果のある属性で放つ 巨大猪退治次第大型猪の攻撃支援 巨大猪の遺体で通常の猪の違う部分を重点的に調べる 必要なら解剖する 巨大猪が出てきた先の森に潜入者の痕跡を見つける
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アレス( ディム )
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ケモモ | グラップラー | 12 歳 | 男性
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【目標】 原因を含めた事件解決
【前準備】 ・罠作り 落とし穴を作る流れなので、穴掘りや杭設置など力仕事は進んで協力 穴の手前に目隠し用の張りぼての柵を作ることを提案 「魔石感染」状態なら判断力も落ちてる可能性大
・情報収集 作業中、村人に「最近、村や森に変わった事はなかった?」と雑談 もしかすると魔石関連の情報があるかも!
【決戦】 まずは猪群を罠に誘い込む為、石などを投擲してヘイト稼ぎ 罠に追い込んだ後は味方と連携して各個撃破 ボクは最初に大型猪Bへ、討伐後は大型猪A、巨大猪の順で援護へ ダメージが通りにくい事を前提で、回避をおりまぜつつあきらめずに攻撃を繰り返します 念のため、魔法にも注意をしておこう
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優先順位は大型>巨大 人手足りない所へ臨機応変に対応 落とし穴や罠の方へ煽って巨大猪誘導
基本後方支援 仲間と連携 前衛組が攻撃してる間に魔導書で魔術詠唱 魔力量を調整 氷系や雷系魔法で敵に攻撃 まず動きを封じる為に足狙い 次に体狙う 敵の攻撃は回避かアンにカバーさせる
雰囲気は中二病真っ盛り ゲーム感覚で倒す所有 煽り口調で油断してる風に見え勝ち筋を常に考える
台詞 俺達が来たからにはお前らの好き勝手にはさせねぇよ お、案外統率取れてるじゃん けどそーいうの崩すの俺大好き すぐに終わっちゃ面白くねぇだろ 力押しでも負けねぇぜ?
コードネームZEROの名の下に 増幅された魔の力を我が身に宿せ 凍て付く氷の刃を標的へ チェックメイトだぜ!
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心情 猪も生きるためとはいえ、迷惑をかけるのはいけませんわ…!それにしても、前情報ですと大変大きな猪だとか…どれだけ食べましたらそんなに大きくなれるものなのでしょうか…?その点はとても気になりますわね
行動 あまり体力などもないですので、前衛は他の方にお任せして、後衛で魔法の狙撃頑張りますわ 【ジ・アビス】は時間がかかりますので、あまり猪に気付かれないように隠れないとですわね 樹などありましたら、そこに隠れることに致しましょう 猪が罠や前衛の皆様にかかりきりになっている隙に【ジ・アビス】を打ち込みます 巨大化の原因なども調べたいので、死体の一部など貰えないでしょうか…伺うだけでもしてみましょう
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【大型猪A】 大型猪2体をそれぞれA、Bと名付け、Aの方に当たる。 立ち位置は前衛。スレイブのアルフォには後衛に立ってもらい、ジョブレゾナンスによる強化を頼む。 援護役の後衛と連携しつつ、ミドルソードで攻撃を仕掛ける。 最初の攻撃時には、スキル「ダブルエッジ」を使用。 罠の設置が完了次第、攻撃の手を緩め、猪を罠の方に誘導する囮になる。 猪が罠に嵌った場合、そのまま攻撃を加える。罠が失敗した場合、最初と同じように大型猪Aの相手を継続。 大型猪Aが倒れた場合、大型B→巨大猪の順番で加勢する。
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参加者一覧
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空屋( シロア )
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ヒューマン | シーフ | 23 歳 | 男性
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A( Α )
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デモニック | メイジ | 12 歳 | 女性
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アレス( ディム )
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ケモモ | グラップラー | 12 歳 | 男性
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リザルト
「イノシシをぶっ殺せというお達しだが予想以上にでけぇな」
「大きいとは話は聞いとったけど……本当にでかいなー、あのイノシシ」
村人から話を聞きいち早く現場を訪れたジーン・ズァエールとエルヴァイレント・フルテが、肩を並べて遠方に見える件のイノシシを望んで呟く。
「あんなにデカいのは流石に見た事ないねー。アルフォはどう?」
「あれは流石にね。覚えがないね」
主人に水を向けられて彼女のスレイブのアルフォが困ったように頬を掻きながら答える。
「どれだけ食べましたらあんなに大きくなれるものなのでしょうか……? その点はとても気になりますわね」
「うふふ、そうねぇ? お野菜はいっぱい食べてるみたいだけど」
少し場にそぐわないゆったりとした雰囲気を醸し出しているのはアンネッラ・エリーヒャとトゥルーの二人である。
アンネッラに至っては持ち前の知的好奇心を刺激されたのか、目をらんらんと輝かせながらぶつぶつと考察を呟いている。
「呑気な事を言うのは勝手だがな。自分たちはアレを研究しに来た訳じゃないんだぞ。分かってるのか?」
そこへ冷ややかな言葉を投げかけるのは空屋である。
「空屋様、もう少し言葉を選んだ方が……」
それを見かねて彼のスレイブのシロアが心配そうに声をかける。
「ご、ごめんなさい。私、考え事をすると周りが見えなくって……」
「いえ、こちらこそ失礼を申し上げました」
主人に代わり深々と頭を下げるシロア。
「さて、と、あんまりくっちゃべってる余裕もねぇ。俺達が来たからには好きにはさせねぇよ」
「おー、がんばるなのです!」
ポンと魔導書で肩を叩きながらいうレイ・ヘルメスにスレイブのアン・ヘルメスも同意する。
「そうやねー。このままだと畑の作物無くなっちゃうよ」
エルも武器であるミドルソードを握りなおしてそう呟く。
イノシシ達の足元にはこの村の生命線である畑が広がっており、彼らはそれを次々とその大きな鼻で掘り起こしガツガツと食らっている。
それなりに広いとはいえ、一日もあれば畑の作物を食い尽くすであろうペースである。
「そうですわね。生きる為とはいえ、迷惑をかけるのはいけませんわ……!」
「そういう事。アルフォ、強化の方はお願いな」
「任せといてよ、エルさん」
アンネッラの言葉に頷きながら戦闘準備を整える。
「まずはルーツ達の罠が完成するまでの時間稼ぎ、だな」
「おいおい、あんたスレイブは向こうだろ? あんま無理すんだよ。あのでけぇ体にぶっ飛ばされたら大変だぜ?」
「ふん……」
前に出るジーンにレイが声をかける。この場で一人だけジーンはスレイブが近くにいない。
「上等だ。仕留め甲斐があるぜ」
そう言ってジーンがニヤリと笑うと、冒険者たちは互いに目配せあって一斉にイノシシ達に突撃していった。
「さて、時間との戦いだな」
イノシシ達がたむろしている場所とは少し離れた場所でそう声をあげたのはA(エース)。
彼の両手にはスコップが握られていていた。
「しかし、ここからでも見えますが、あの大きさは世界記録級ですね」
同じように持ったスコップを地面に突き刺しながら星野秀忠が呟く。
問題のイノシシの姿はここからでも視界には入る。その大きさはこの距離でも凄まじい圧力を感じさせ、見る者を圧倒する。
今、彼らが作っている罠は有体に言って落とし穴である。
あの巨体が地下に落下すれば抜け出すのはかなり手こずるだろうという考えである。
「案外、原始的な方法の方が引っかかったりする……と思う」
「あの秀忠さん、私達はどうしましょう」
考案したその作戦の為に一生懸命手を動かしながら少し自信無さげに呟く秀忠に、彼のスレイブみくりが話しかける。
「力仕事は私達でやりますからみくり達は材料の運搬などをお願いします」
「わかりました!」
「精一杯お手伝いいたしますね」
その言葉に揃って頷くスレイブ達。
「あ、そうだ、ディム。予備で保管している柵などが無いか村の方々に聞いてきてください」
「柵、ですか……? わかりました」
主人であるアレスの指示に頷きディムが小走りに場を立ち去る。
「柵?」
「ええ、本命である落とし穴の存在を隠す為にはあった方がよさそうだと思いまして」
「なるほど、目晦ましってわけか」
エースの問いかけに指示の理由を答える。
こうして話している間にも手の動きは緩めず穴掘りは続けている。
なにせあの巨体を沈めるほどの穴を掘らなければいけないのだ。深さ、広さ共にかなりの規模が必要である。
「切った杭、ここに置いておきますね」
そこへスレイブのルーツが木材を斜めに切り、大きな杭としたものをいくつか地面に置く。
彼女は唯一マスターと別行動でこちらに残ったスレイブである。
「ありがとうございます。……さあ、急ぎましょう。イノシシの足止めをしてくれている人達の為に」
改めて気合を入れてスコップを振るう秀忠。
「大丈夫かな、マスター……。無理してなきゃいいけど……」
新たな杭の製作に移りながら、ルーツは不安そうに呟いた。
「オラッ! こっち向けや、この畜生が!」
イノシシ達に気付かれる前に一気に接近し両手剣で襲い掛かるジーン。
まずは畑に対する横暴を止める為にも敵として認識される必要があった。
「ブォォォ!」
ジーンの剣は巨大イノシシの脇腹を裂き、イノシシは痛みからかいななきをあげる。
剣は通った。しかし――浅い。
「思った以上に硬い皮膚をしてやがるな、こいつは」
反撃を警戒し、距離を取りながらジーンがぼやく。
「ブォォ!」
群れのボスが襲撃された事に気付いたのか、横を取り巻いていた二匹のイノシシが同時にジーンの方を向く。
すでに臨戦態勢だ。
「お前の相手は俺だ」
その横っ面を叩くように近付いた空屋が攻撃を加える。。
「そういう事やねー」
おおよそ戦場には似つかわしくない気の抜けたような口調でエルヴァイレントが残ったもう一匹のイノシシに切りかかる。
「そら、いくで!」
目にもとまらぬ二連激でイノシシの肌を裂いていく。
「ブォォ!」
「おっと、結構本気だったんだけどね。仕留めきれないかぁ」
自然のイノシシにしては不自然なほどの肌、そして纏う毛の強靭さに思ったよりも刃が通らない。
「んじゃあ、魔法ならどうよ!」
そこへレイの放った魔力弾がイノシシに着弾する。
「ブォ……!」
ふらふらとよろめくがまだ倒れない。大したタフさである。
「やるじゃねぇか。ま、すぐに終わっちゃ面白くねぇからな」
「にぃに、でっかいのに狙われてるよ!」
「おっと、ヘイトを稼ぎ過ぎたか」
アンの警告にすぐさま彼女を抱え込み、踵を返し距離を取る。
「ヴォォォォォ!」
そこでもう突進をしてくるボスの巨大イノシシ。いかに距離を取っていたと言っても当然だがレイ達の逃げる速度よりボスの迫る速度の方が早い。
「好き勝手にはさせませんわ……ジ・アビス!」
前衛たちがイノシシ達の相手をする間に詠唱を済ませていたアンネッラが、ボスの側面に炎へと変換した魔力を叩きつける。
「ヴォォォ!?」
全力で突進していたところに横から攻撃を加えられ、ボスがバランスを崩し横転する。
「今は人数の分が悪い! 散れ!」
その隙に冒険者たちは走り、もう一度距離を取り直す。
「ち、罠の設置はまだか……」
走りながら毒づく空屋。
と、そこへ――
「マスター!」
一団へと駆け寄る一人のスレイブの姿。
「ルーツ!」
「お待たせしました! 設置完了です、こちらに誘導してください!」
駆けつけたルーツの言葉にちらりと後ろを伺ってイノシシたちの様子を見る。
イノシシは今まさにボスが立ち上がるところだったが、その様子からは間違いなく興奮が見て取れる。
おびき出すのはそう難しい事ではないだろう。
「さーて、ここからが本番やねぇ」
エルヴァイレントの言葉に冒険者たちは目配せし、ルーツの先導の元一斉に駆け出した。
「あそこです、皆さん! あの柵の向こうに穴を作ってあります」
ルーツの指の先には目隠しに設置された柵がある。
「ち、しかしこれは……」
空屋がちらりを後ろを伺う。ボスはいよいよ体勢を立て直しこちらへ突撃を開始しようとしている。
このままでは敵の到達の方が恐らく早い。
「足止めすればいいんだろ、任せな」
罠設置ポイントで待っていたエースが魔力を練り上げる。
「出来るだけ引きつけてね。外すわけにはいかないから」
「わかってるよ」
傍らのA(アルファ)の言葉に軽く返し、集中して狙いを定める。
「いけ!」
エースの魔力弾がボスへと激突しその勢いを緩める。
「ナイスだ!」
レイがエースに一声かけてからその脇を通り過ぎる。
冒険者たちは次々と柵を飛び越え落とし穴の向こうへと駆け抜けていく。
「よし、OKです! こちらに集まって下さい!」
秀忠が仲間たちに手を挙げて集合をかける。
「ここなら必ず引っかかるはず……!」
落とし穴を挟んで猪達とは対角線。ここにいれば落とし穴に引っかかる算段である。
「ヴォォォォ!」
しかし、迫りくる巨体はそんな理屈を覆してなお恐怖を覚える迫力である。
「大丈夫、大丈夫のはずです……」
作戦の成功を祈るように呟く秀忠。
「ヴォォォォォ!!」
そんな祈りも毒吹く風で迫りくる巨大猪。
それは一直線に冒険者たちの方へ向かい、柵を吹き飛ばしそして――
「ヴォ――!?」
ボスイノシシの前足が地面に沈む。
「かかった!」
ボスの巨体がおおよそ半分ほど地面の下へと潜り込んだ。
「これでしばらくは抜けられないはず! 今のうちに数を減らしましょう!」
拳を合わせ戦闘態勢を取りつつアレスが叫ぶ。
「ヴォォォォォ!!」
「ブォォォ!」
「ブォ! ブォ!」
もがきながら大きくいななきをあげるボスイノシシに横の二匹が応じるように吼える。
どうやらボスが窮地を脱するまで応戦する覚悟を決めたようだ。
「お、案外統率とれてるじゃん」
その様子を見てレイが少し楽し気に声を上げる。
「けど、そういうの崩すの、俺大好き。行くぜ!」
レイの魔導書から放たれた魔力弾が猪達に迫る。
足元を狙ったそれは猪の一匹のバランスを崩させ、よろめかせた。
その一撃が開戦の合図となる。
「あなたの相手は私です」
「ブォ!」
もう一匹の猪の方へアレスが一足飛びに距離を詰め、拳を叩きこむ。
「ブォォ!」
「クッ!」
確かに拳は直撃したが反射的に暴れられ吹き飛ばされるアレス。
「ヴォォォォォ!!」
ボスのイノシシが大きく体を揺らし、少しずつ体勢を立て直していく。
「時間がありません、一気に崩しましょう!」
メイジでありながら敵の中枢まで近付き魔力弾をイノシシへ向かって放つ秀忠。
「いい頃合いやね。そろそろ一匹くらいしとめんと」
「同感だ。こっから本気を見せてやるよ」
エルヴァイメントとジーンの二人が秀忠が牽制したイノシシに向かって同時に駆け出す。
「ブォォォ!」
その危機を感じ取ったのか、近づいてきた二人に向かって突撃をしてくるイノシシ。
「いいだろう、力比べだ!」
それをミドルソードを構えて真正面から迎え撃つエルヴァイレント。
避ける事はおそらく可能だろう。しかし、それでは駆け回るイノシシとの戦いになる。
足の速いイノシシと追いかけっこをするくらいならここで一気に勝負を決めるという覚悟である。
「いいだろうノッたぜ!」
エルヴァイレントの意図を察して、横っ飛びに一旦距離を取るジーン。
「ブォォォ!」
「うああああ!」
獣のいななきと戦士の怒号が正面から激突する。
「ブルゥ……!」
「どうだ……!」
イノシシの勢いに押され相当な距離を押し込まれたエルヴァイレントであったが、しかしそれでもその足を止めることには成功した。
「いいぜ、ここは逃がさねぇ!」
その横っ腹にジーンが突っ込み、両手剣を振りかぶる。
「死ね!」
全力の振りおろしから即振り上げて、高速の二連撃を叩きこむ。
「ブルォォォ!」
腹の半分ほどをバッサリと切り裂かれ断末魔と共に倒れ伏すイノシシ。
「よし、まずは一匹!」
「さすが……こちらも負けていられませんね……!」
拳を構えて猪と相対していたアレスがそう言ってイノシシの目前まで踏み込む。
「シュッ!」
「ブォ!」
その鼻先に素早くジャブを叩きこみ一瞬動きを止める。
「ブォォ!」
「おっと!」
怒りのまま向かってくるイノシシの突進を済んでのところで避けて態勢を立て直す。
視線の先には大きく回って再びこちらへ向かってくるイノシシ。
「速い……!」
距離を置いて十分に加速したイノシシの突進速度は先ほどのそれとは比べ物にならないほどに上がっていた。
「ブォォォ!」
「させません、ジ・アビス!」
アレスの後方から炎の塊となった魔力がイノシシを真正面から捕らえる。
「今です! アレスさん!」
それはアンネッラの放つジ・アビスの炎。
「……! はい!」
アンネッラの作り出した隙にアレスが飛び込む。
「くらえっ!」
今度は牽制ではない本気の一撃。
イノシシの突進の勢いと真正面からぶつかったそれは、互いの体を大きく跳ね飛ばした。
「ブォォ!」
ゴロゴロと地面を転がるイノシシ。何とか体勢を立て直そうと足をもがき立ち上がろうとし――
「もう寝てろ」
飛びついた空屋がその首に深々とナイフを突き刺す。
「ブルォ! ブルゥ……」
以下にタフな生物とはいえ流石に急所は急所のようで、弱弱しい鳴き声と共にその場に倒れこんだ。
「これで二匹……」
ナイフに吐いた血を振りはらい、空屋は顔をあげて正面を見る。
「ま、本番はここから、だわな」
そこにはようやく落とし穴から脱出したボスがそびえ立っていた。
「ヴォォォォォ――」
群れの仲間の死を悲しむかのように、これまでよりいっそう大きく嘶く巨大イノシシ。
「はっ、お怒りかよ」
「まー、気持ちは分かるけどな? こっちも仕事やしねー。容赦はできんよ?」
武器を構え、一部の隙も見せずイノシシと向き合う冒険者たち。
「――ォォォン……」
ひとしきり吼えた後にグッと身を沈ませる巨大イノシシ。
「来るぞっ!」
それは誰の目から見ても明らかだ。臨戦態勢である。
「ヴォォォォォ!!!!」
「――!」
イノシシの纏った怒りを感じさせるほどの激烈な突進。誰を狙ったというわけでもないそれは、しかしそれでもその速度とイノシシの巨体によって数人の冒険者を跳ね飛ばした。
「ヴォォォ!」
一定距離を進んだ後に地面を滑るように方向変換をし冒険者たちの方を向く。
「前衛で固まりましょう! その間に詠唱を!」
「いわれるまでもねぇ!」
「了解や!」
咄嗟のアレスの提案にジーンが残る二人の前衛が同意し、一つ所に集まる。
「皆さん、物陰に隠れましょう! 狙われたらお終いです!」
その意図を察してアンネッラが魔術職のメンバーに声をかける。
前衛の人達を盾にするのは心苦しい。しかし、今はそれに従い体勢を作って、少しでも早く彼らを援護できる体制を作るのが何より先決である。
「よっしゃこいや、畜生が!」
「ヴォォォォ!」
一先ずの意図は成功だ。巨大イノシシはその狙いをより目立つ集団である前衛3人に定めた。
それはどれだけ集まろうとも全てを巻き込んで跳ね飛ばす事が出来るという自信の表れでもある。
彼を止められるものなどこの世にはいない。少なくとも今までは。
「来ました!」
「さすがにあれを正面からは無茶ちゅうもんや! ええな!」
「分かってるよ!」
瞬時に対応を定め、意思を疎通する。一瞬の躊躇い、ほんの少しの連携のずれが致命傷に繋がる。それが戦場である。
「ヴォォォォ!」
「とぁ!」
巨大な鉄杭と化したイノシシの突進を寸でのところで横にかわし避ける3人。
「なんとか……!」
回避に成功したことに胸をなでおろすアレス。
しかし、これをずっと続けられるかというと疑問が残る。
――果たして一体何度の邂逅まで耐えられるのか。
微かな不安が胸をよぎる。
「この村を貴方方の好きなようにさせるわけにはいきません!」
そこへ割って入ったのは秀忠。
彼は全員の方針とは少し離れ、ほとんど前衛と変わらぬ位置に陣取り、旋回中のイノシシへ素早く魔力弾放つ。
「ヴォォ!」
旋回中の脚に魔力弾が直撃する。
「ヴルォォォォ!」
しかし、先ほどまでの二体とは違い揺るがない。
全く危なげなく旋回を完了し、次に狙うは……秀忠。
「来ますか!」
狙いが自分に来た事に気付き身構える。
「あかん、はよ逃げぇ!」
「いや、間に合わない。だから……」
今から逃げたところでイノシシは後を追ってくるだけである。
ならば取れる手段は秀忠に先ほどの前衛陣のように突進を避けてもらうか。
あるいは――
「ここで倒す!」
真正面から倒すことは難しくても側面からならあるいは押し倒せるかもしれない。
ならば、前衛が一つ所に固まっていて、なおかつその横を通るという今の状況はある意味千載一遇のチャンスだ。
「乗った!」
「しゃーない!」
目配せする暇すらない。
チャンスは一瞬。超高速で通り過ぎる巨大イノシシの横面を同時に叩く。言うのは簡単だが、たやすくこなせるミッションではなかった。
3人はそれぞれ武器を手に取り、イノシシの進路へ向かって駆ける。
「ヴォォォォォ!」
横をうろつく人間たちなどどこ吹く風。文字通りの猪突猛進を表すように一直線に秀忠の方へと向かうイノシシ。
「いくで!」
エルヴァイレントの掛け声とともに三者三葉の武器でその横面に攻撃を叩きこむ。
「ヴ――」
「ドンピシャ!」
さすがに冒険者3人分の全力攻撃の威力には逆らえず、イノシシが勢いのままに横転する。
巨体が倒れ地面が揺れる。
「ヴルォォォ!!」
しかし、まだ生きている。
3人の同時攻撃により頭蓋は砕け、中から大量の血を噴き出しながらもそれでもイノシシは立ち上がろうと身を震わす。
「コードネームZEROの名の下に、増幅された魔の力を我が身に宿せ……」
朗々としたレイの声が一帯に響く。
彼の手には十分すぎるほど魔力を蓄えた魔導書が一冊。
「あなたは頑張りました。ですがこれまでです」
「ちょっとやりすぎたな」
そしてそれは彼だけではない。同じくアンネッラとエースの手にも同じように魔導書が収められている。
「ヴォ……」
巨体がたたってすぐには立ち上がれぬイノシシに3人はそれぞれ別方向から狙いを定める。
レイがニヤリと笑った。
「凍てつく氷の刃を標的へ……チェックメイトだぜ!」
『ジ・アビス!』
3人の詠唱が一つに重なる。
炎と雷と氷、それぞれ異なる属性の魔力が一斉に猪へと向かう。
「ヴォォォォォォォ!!!」
かくして、空前絶後の巨大猪討伐作戦はここに決着した。
「お疲れさまでした、マスター」
「おう。ま、結構楽しい相手だったぜ」
巨大イノシシ達の死体を横に武器の手入れをしながらジーンが言う。
「とはいえ、村への被害は結構甚大だな」
「お野菜いっぱいダメになったのです……かなしーのです」
イノシシ達が暴れまわった畑の様子を見てアンが肩落とし悲しそうな表情を浮かべる。
レイはその頭にポンと手を置いて微笑みかけた。
「ま、どうせしばらく時間はある。ちょっくら手伝ってやるとしようぜ」
「ほんとーですか? じゃあ、私頑張るのです!」
そのレイの言葉にもろ手を挙げて喜ぶアン。
「空屋様。私もお手伝いしてもよろしいですか? このままでは村の人達が可愛そうですし……」
「ん、分かった。なら俺も手伝おう」
クイクイと袖を引っ張って提案してくるシロアの言葉に空屋が控えめに同意する。
それを聞いてシロアは満面の笑みを浮かべた。
「ありがとうございます、私のわがままを聞いてくださって」
「シロアがそうしたいならいいさ」
戦闘中からは想像できない柔和な表情で空屋が答える。
「どうだ、何か見つかったか?」
「ちょっと待ってください、ちょっと暗くて……」
エースの問いかけにアレスがくぐもった声を返す。
彼は今、エースが解体したイノシシの腹の中を覗いている最中である。声がこもっているのはそのせいだ。
「――あった。やっぱりそうだ。ディム、取ってもらってもいいかい?」
「はーい、りょうかーい」
アレスの要請に間延びした言葉を返しながら、ディムがアレスの指をさした場所に手を伸ばす。
「やはり、魔石、ですか」
それを見てアンネッラが呟く。
イノシシの腹の中に入っていたのはオレンジ色に光り輝く魔力の塊、魔石である。
スレイブは魔石に触っても感染を起こすことは無い。
アレスがわざわざディムに取り出させたのはその為である。
「んー、やっぱり魔石感染が原因なんやね。大きくなるってのはあんまり聞いたことが無かったけどなー」
「魔石の研究は完全とは言えませんから。どういう変化が起こるかはまだ未知数な部分もあります」
エルヴァイレントの言葉にアンネッラが言う。
「……じゃあ、その猪は全部魔石に汚染されてるって事ですか?」
「え? まあおそらくそうかと……」
「そうか……じゃあちょっと食べられそうにありませんね……」
軽いため息と共に肩を落とす秀忠。
魔石に汚染された肉を食べて大丈夫なのかというのは秀忠の知識には無かったが、少なくともあまり健康に良さそうには思えない。
万が一という事もあるやめておいたほうが無難だろう。
「まあまあ、また機会がありますよ、秀忠さん」
「そうですねぇ……」
みくりがぽんぽんと秀忠の背中を叩く。
「猪鍋がしたいっつったかぁ?」
そこに現れたのはこの村に住むこの畑の持ち主の青年だった。
「さすがにこんなでっけぇ猪はねぇけど、ちょうど昨日獲った肉がまだ余ってんだぁ。もし良かったら皆さんにごちそうするべ」
ニコニコと柔和な笑みを浮かべながらそう提案してくる。
「よろしんですか」
「もちろんだ。お世話になったお礼だべ」
青年の言葉に秀忠とみくりが顔を合わせ、それから揃って頭を下げた。
「ありがとうございます、ではご馳走になります」
「ですけど、せめてお手伝いさせていただいてもよろしいですか?」
「もちろんだ。ありがてぇ話さ」
「お、肉の話かなー?」
「やったね、エルさん。食費が浮くよ」
その話に飛びつくように冒険者たちが集まってくる。
その日は日が暮れるまで猪鍋のパーティが和やかに続いたのだった。
依頼結果
依頼相談掲示板
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[1] ソルト・ニャン 2017/09/28-00:00
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やっほにゃ~ぁ 挨拶や相談は、ここでお願いにゃ~! みんなふぁいとにゃにゃ~
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[20] アンネッラ・エレーヒャ 2017/10/03-20:25
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その点に関しては本当に申し訳なく思いますわ…。
ジーン様、ありがとうございます!それではその方針で動こうと思いますわ。
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[19] ジーン・ズァエール 2017/10/03-15:08
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後衛も担当決められたならそれに越したことはなかったが、締切の事もあるから各々の判断に任せる感じでいいんじゃねえかな
というわけで、俺としてはアンネッラの考え通りでいいと思うぜ
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[18] アンネッラ・エレーヒャ 2017/10/02-23:59
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後衛はその時、近くにいる猪を攻撃するということでよろしいのでしょうか…? それとも後衛もある程度担当する猪を決めた方が分かりやすいですかね?
私としては動きが早い訳では無いので、決まった場所に隠れるなり、配置するようにして、後衛としての攻撃をする…と言う風に考えていますわ。
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[17] A 2017/10/02-21:56
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大型猪ABですが 巨大猪に常に従っているので 巨大猪が罠に嵌った時に一緒に嵌る時か 嵌らなくてもある程度混乱し統率が崩れた時を狙ってもいいかもしれません
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[16] エルヴァイレント・フルテ 2017/10/02-18:10
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それじゃあうちは大型猪のAに当たるんよ。 囮に関してもできる範囲でやるつもり。
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[15] ジーン・ズァエール 2017/10/02-17:04
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表明が増えたからリスト改訂っと
●前衛 ジーン・ズァエール(巨大猪) エルヴァイレント・フルテ アレス(大型猪B)
●後衛 レイ・ヘルメス アンネッラ・エレーヒャ A
●罠 星野秀忠(後に前衛に参加)
●未定 空屋
とりあえず俺は巨大猪の相手をする。囮に関しても可能な限りやるつもりだ
魔石感染は凶暴化はするらしいが肉体の巨大化に関しての記述はねえから判断に迷うところだが、念のため探すのもアリか
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[14] アレス 2017/10/02-16:32
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それじゃ、ボクは最初、大型猪Bに当たりますね B殲滅後は、A、巨大猪の順に援護に向かう事にします
以上を加筆して、刺激物案なしのプランで修正出します チームワーク的に、不安が残る行動は止めた方がよいですから
あと状況が「魔石感染」に酷似しています ワールドガイドに詳細があるので、プラン提出前に確認した方がよいかもです もし「魔石感染」だったら、猪殲滅後に原因の魔石も探しませんか?
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[13] A 2017/10/02-12:28
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後衛にいきます。
柵案いいですね 罠まで誘い込む役が必要があります 前衛の何名かで囮役をお願いします
大型猪2匹も班分けした方がいいと思います 猪A、Bの感じで
よろしくお願いします。
アレスさんの刺激物は猪の動きを予想しづらくなると思うのですが…
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[12] 星野秀忠 2017/10/02-11:19
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[11] アレス 2017/10/01-13:37
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ボクも前衛に当たりますよ!(書き忘れ失礼しました
あと、落とし穴を作るなら、その手前に目隠し用の柵を建てたらどうかな? 一見して今まで壊された小屋程度の作りなら、猪も「壊せる」と高をくくって突っ込んでくれそうな気がします。(希望的観測
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[10] ジーン・ズァエール 2017/10/01-10:26
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とりあえず締切が近づいてきたから、必要ないかもしれんがポジションをまとめておく 間違いがあったら困るから、明確にここをやるって発言した奴以外は全員未定扱いにしてるんでそこのところよろしく
●前衛 ジーン・ズァエール エルヴァイレント・フルテ
●後衛 レイ・ヘルメス アンネッラ・エレーヒャ
●未定 アレス A 空屋 星野秀忠
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[9] アレス 2017/09/30-12:59
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後衛職に安定して動いてもらうためにも罠を仕掛けるのは賛成。 設置時の力仕事はもちろん手伝うとして、細かい所は本職に仕切ってもらえると助かります。
罠を有効に使いつつ、前衛職が猪を引き付けている間に、後衛の魔法で1体ずつ確実に殲滅していくのがよいと思う。
ボクは今回、できたら唐辛子のような刺激物の粉末を用意したいよ。 これは猪の鼻先にぶつけ、相手のセンサー機能と正常な判断力を奪う為。 ぶつけたらすぐ破れる紙袋にいれて、ボール状にできたら一番よいかな。
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[8] アンネッラ・エレーヒャ 2017/09/29-22:11
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ご挨拶が遅れ、申し訳ございません…! メイジのアンネッラ・エレーヒャと申します。 私も後衛ですわね…詠唱に時間がかかりますので、邪魔にならないように隠れつつ、動きたいと思っておりますわ。
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[7] レイ・ヘルメス 2017/09/29-14:20
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挨拶遅れちまったな。 つーことで軽く自己紹介。レイ・ヘルメス様登場ーっと! ハジメマシテの奴もそうじゃねぇ奴もゆるっと宜しくー。
農作物の被害は出来るだけ最小に抑えてぇよなぁ。 大ボス抑えてる間に先に小物から片付けるって流れでいいんじゃねぇかね。 一応、俺とアンは後衛から援護したいと考えてるぜ。
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[6] ジーン・ズァエール 2017/09/29-10:22
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ヒューマンでウォーリアやってるジーンだ。よろしく とりあえず俺も前衛って事になるな
まあ、罠使うなりして分断。でかいのを足止めしてる間にちいせえのを処理。その後でかいのってのがベターな流れだろうな ただ、柵どころか小屋も粉々に破壊するパワー。生半可な罠じゃ蹴散らされそうだな
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[5] 星野秀忠 2017/09/29-10:17
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エルフでメイジの星野です。
罠でしたら、原始的な方法ですぐに作れるものでしたら落とし穴がありますね。 落とし穴の中に何本か木の棒を差しておくことで、猪は内部の棒に刺さったり、挟まれたりして動くことができなくなります。
狂暴化の要因を探るにも、始末するのにもまずはAさんの言う通り、動きを止める必要があります。 落とし穴で動きを封じれば、調査等が多少なりともスムーズに行くのではないでしょうか。
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[4] A 2017/09/29-09:21
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メイジのエースです。
鼻への攻撃の効果は期待できますが その為に動きを止める必要があります
罠等で転ばせるのが妥当でしょうか?
巨大猪、周辺の森もちょっと調べたいですね
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[3] エルヴァイレント・フルテ 2017/09/29-00:57
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こんばんはー。うちはエルヴァイレント・フルテっていいますー。 ウォーリアやってるドワーフー。長かったらエルでええんよ。 ひとまず、うちは前衛になるかなー。 先に大型を片付けてから巨大猪に当たるか、分断して同時に対処するかは考えどころやねー。
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[2] アレス 2017/09/28-22:14
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ケモグラのアレスです、よろしくお願いします。
猪は神経が集まってる分、鼻(嗅覚込)が弱点って聞きますね。 皮はお腹側が比較的柔らかいとか。 巨大猪にそのまま当てはまるかは謎ですが(汗 狂暴化の要因も気になる所です。 あとは、猪鍋…?(ボソ
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